ブルージェイズに女性コーチ誕生 ビエイラがマイナー打撃コーチに

球界における女性登用の流れが続くなか、ブルージェイズに球団史上初の女性コーチが誕生したようだ。まだ球団からの正式発表は行われていないものの、ハイメ・ビエイラがブルージェイズ傘下のマイナーの打撃コーチに就任することが明らかになった。ビエイラは2019年からブルージェイズに在籍して様々な役割を担当しており、チームや選手のことを熟知している人物。なお、ブルージェイズはまだマイナーのコーチングスタッフの割り振りを決めておらず、ビエイラがマイナーのどの階級を担当するかも未定となっている。

メジャーリーグ公式サイトのベテルエム・アシャメ記者によると、ビエイラはトロントのゲルフ・ハンバー大学で運動生理学と運動科学を学び、ソフトボールの選手としても活躍。その後、コーチとして復帰し、ヨーク大学で科学修士号も取得しているという。直近では、昨年2月からブルージェイズの野球運営部門で研究開発インターンとして勤務。それ以前は、ジェイズ・ケア財団(=1992年から野球を通してカナダ全土の疎外された地域の若者たちに生活スキルを指導し、社会的変化を起こしてきた団体)のスタッフとして働いていた。

ブルージェイズでフィールド上の肩書を持つ女性は、2018~19年にヘッドアスレチックトレーナーを務めたニッキー・ハフマンに次いで2人目。コーチを務める女性はビエイラが球団史上初となる。なお、ハフマンは北米4大スポーツでヘッドアスレチックトレーナーに就任した史上2人目の女性だった。

ビエイラのコーチ就任が明らかになる前日には、レイチェル・バルコベックがヤンキース傘下A級の監督に抜擢されたことが判明。2019年に女性としてメジャーリーグの球団組織における史上初のフルタイムの打撃コーチに就任したバルコベックは、メジャーリーグ傘下のマイナー球団における史上初の女性監督となった。マーリンズのキム・アングGMを筆頭に、球界では女性登用の流れが続いており、今後も実力のある女性にはそれに見合った役職が与えられることになりそうだ。

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