バサースト12時間、オミクロン株感染者急増で延期の可能性。主催者は「状況を監視中」/IGTC

 IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの2022年シーズン開幕戦としての実施が予定されているリキモリ・バサースト12時間が、地元オーストラリアでの新型コロナウイルス(COVID-19)オミクロン株感染者の急増によって延期される可能性が出てきた。

 Speedcafe.comを含む複数の地元情報筋によると、現時点では2月25日から27日にかけて開催が予定されているIGTCの2022年シーズンオープニングイベントが、5月に延期される可能性があるという。

 オーストラリアの現地メディア『9News』は10日、新型コロナウイルス関連のニュースのなかで、9日(日)にバサーストが位置するニューサウスウェールズ州で2万人以上の新規感染者が報告され、このうち18人が死亡。この1週間でもっとも高い数値を記録したと報じた。

 Speedcafeに寄せられた声明によると、イベントプロモーターのSupercars(スーパーカー)は現在、ニューサウスウェールズ州の「状況を監視」しているという。

 また、同声明では「現時点ではカレンダーの変更は確認されていない」と述べられている。

 同じ団体が主催するRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップも3月上旬から2022年シーズンを開始する予定だったが、こちらも開幕戦の日程が変更される見通しだ。

 仮にバサースト12時間が、ヨーロッパのレースシーズンと重なる5月に移動された場合、レースイベントのバッティングや渡航制限の影響により、オーストラリア国外からのエントリーがごく一部に留まることが予想される。

 グループM・レーシングはこれまでのところ、現在予定されている日程でレースに参加することを正式に発表している唯一の海外チームだ。

 IGTCは昨年12月2~4日に予定されていた最終戦キャラミ9時間が、オミクロン株の登場によって開催1週間前に急きょ延期されたことで、現在まで2021年シーズンが閉幕していない。同レースはその後、2月3~5日にリスケジュールされている。

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