気象庁は11日(火)、エルニーニョ監視速報を発表した。 ラニーニャ現象が続いているとみられ、今後、冬の終わりまではラニーニャ現象が続く可能性が高い(80%)。春の間にラニーニャ現象が終息し、平常の状態になる可能性が高い(80%)。
12月のエルニーニョ監視海域における、海面水温の基準値からの差は-1.1℃で、基準値より低い値だった。大気と海洋の状態はラニーニャ現象時の特徴を示しており、ラニーニャ現象が続いているとみられる。
エルニーニョ予測モデルは、今後、冬の終わりまではラニーニャ現象が続く可能性が高く(80%)、春の間にラニーニャ現象が終息し平常の状態になる可能性が高い(80%)と予測している。
エルニーニョ/ラニーニャ現象とは
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のこと。逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれる。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられている。