日本人にも馴染み深い唐の文化、時代劇は傑作ぞろい!

「万華楼」©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

唐の時代を舞台にしたドラマはヒット作がいっぱい!「武則天」「麗王別姫」とあわせて観たい新たな唐代ドラマ「万華楼〈ばんかろう〉~金糸が紡ぐ運命の恋~」をクローズアップ。

唐ってどんな時代?

唐は618年から907年まで続いた王朝。中国史の中でも華やかな文化が花開き、都の長安は国際都市として繁栄しました。また、シルクロード貿易により商業が盛んになり、豊かになった庶民たちが力をつけていった時代でもあります。

当時の日本は遣唐使を派遣して、唐の文化や学問などを学んで持ち帰りましたが、今では中国からの観光客が京都を訪れると「日本には唐の文化が継承されている」と驚くのだとか。このように、日本人にとっても馴染み深いのが唐の文化だといえます。

唐が舞台の時代劇は傑作ぞろい!

唐の時代はドラマのテーマになる素材がたっぷり。豪華な宮廷、贅沢な衣装や装飾品などビジュアルの美しさだけでなく、中国史上唯一の女帝として有名な武則天、絶世の美女として知られる楊貴妃など、歴史人物も魅力的なキャラクターがいます。

そのため、唐代を舞台にしたドラマは数多く作られていて、「武則天-The Empress-」「麗王別姫~花散る永遠の愛~」など大ヒットした作品も多数。「万華楼〈ばんかろう〉~金糸が紡ぐ運命の恋~」もそんな作品の一つで、唐の時代を新たな視点から描いているのが見どころです。

唐の時代が堪能できる!「万華楼〈ばんかろう〉~金糸が紡ぐ運命の恋~」

唐の時代には商業の発展で庶民でも財をなして上流の暮らしを送る人々が現れました。物語の舞台となる絹織物業で栄える地方都市・銀城も、北城にはそんな上流層が住み、南城には下流層が住んで、互いに商売でしのぎを削っています。

北城で一番の大商家・新絲路の当主は李清流。彼はシルクをまとったきらびやかな貴公子です。一方、南城を仕切る竜竹幇を率いるのは妓楼育ちの竜傲一。彼女は貧しい人々を助ける親分です。

そんな2人が商売をきっかけに出会って、思いがけず恋に落ちてしまうラブストーリーが展開。同時に庶民の生活も生き生きと活写されていきます。

そんな中、李清流が実は皇子だったという驚きの事実が判明。後半の舞台は華やかな唐の都・長安に移り、物語は宮廷での闘争劇へと広がっていきます。

宮廷では李清流ともう一人の皇子・李昭がライバルとなり、裏で政局を操る黒幕の陰謀が進行していくことに。その黒幕を暴くカギを握るのが、師匠の形見である白い錦鯉の玉佩を持つ竜傲一というのも、サスペンスを盛り上げるポイントとなります。

予想外の展開を見せるスリルたっぷりの権力闘争と、李清流&竜傲一カップルの恋の行方は?その驚きの結末は、最後の最後まで見逃せません。


TEXT: 小酒真由子(フリーライター)

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