那覇空港、宮古島空港などでレンタカーを運営、トラベルレンタカー[沖縄]が民事再生

※画像は実際の企業と関係はありません

 (株)トラベルレンタカー(TSR企業コード:952108658、法人番号:2360001006306、豊見城市字瀬長3-2、設立1995(平成7)年7月、資本金1000万円、大竹幸博社長)と関連2社は1月11日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日、保全および監督命令を受けた。申請代理人は鈴木規央弁護士ほか5名(渥美坂井法律事務所・外国法共同事業、東京都千代田区内幸町2-2-2)。監督委員には内藤滋弁護士(内藤滋法律事務所、東京都中央区築地2-3-4)が選任された。
 負債総額はトラベルレンタカーが23億3724万円、3社合計55億5956万円。

 トラベルレンタカーは、沖縄の那覇空港と宮古島空港、新石垣空港などに営業拠点を設け、観光客を対象にレンタカー事業を展開していた。2017年には観光客の乗降も多い北海道・新千歳空港にも営業拠点を設置。順調に利用を伸ばし、2019年7月期には売上高31億3138万円をあげていた。
 しかし、2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う観光客の減少により、2020年9月期(決算期変更)には売上高約20億円まで落ち込んだ。その後は同年秋のGoToトラベルキャンペーンにより、一時的に利用客が回復したものの、再度の緊急事態宣言で資金繰りが悪化。直近では私的整理手続きにより事業の再生を図ったが、最終的には頓挫したため今回の措置となった。

 なお、(株)D&Dホールディングス(TSR企業コード:012949167、東京都中央区)との間で、スポンサー支援に関する基本合意書を締結し、同社の支援の下で今後も事業を継続する。

 同時に民事再生法の適用を申請した2社は以下の通り。
 (株)ミレニアム(TSR企業コード:296324507、法人番号:2011101038703、東京都新宿区西新宿1-20-3、設立1999(平成11)年10月、資本金1000万円、小島志緒理社長、負債27億9915万円)
 (株)松宮オートサービス(TSR企業コード:950066761、法人番号:3360001001999、豊見城市字与根6-5、設立1979(昭和54)年7月、資本金1000万円、嶺間徳彦社長、負債4億2315万円)

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