三度の王者レネ・ラストがDTMに復帰。アプト・スポーツラインが2022年の体制を発表

 1月11日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦するアプト・スポーツラインは、2022年のドライバーラインアップを発表した。新たにGT3カーで行われた2021年にチャンピオンを争った南アフリカ人ドライバーのケルビン・ファン・デル・リンデに加え、三度のDTM王者であるレネ・ラストが加入し、DTMに復帰を果たすことになった。

 長年DTMに参戦するアプト・スポーツラインは、2021年は車両をアウディR8 LMSにスイッチすると、ファン・デル・リンデがチャンピオン争いを展開したが、そんなチームに、2017年、2019年、2020年にチャンピオンを獲得した王者ラストが加わった。

 ラストはこれまで、DTMで24勝、20ポールポジション、14のファステストラップと華々しい成績を残しており、2021年のフォーミュラEで所属していたアプト・スポーツラインからDTMに復帰することになった。チームはラストとともに、DTMの将来を形作りたいとしている。

「我々は早い段階でレネにアプローチしていたんだ。DTMではライバルとして彼の強さを知っていたし、フォーミュラEで彼を良く知り、感謝することになった」と語るのは、チームプリンシパルのトーマス・ビアマイヤー。

「我々は彼のマネージメントを行うデニス・ロステックのチーム、そしてアウディスポーツに大いに感謝したい。2022年のタイトル争いを展開できる、真のドリームチームとともにシリーズに臨むことができるからね」

 DTMに復帰することになったラストは、2021年もテレビ中継のコメンテーターを務めシリーズと関わっていたが、「1年のブレイクを経てシリーズに復帰できることを嬉しく思うよ。アウディは2021年にフォーミュラEに完全に集中することを望んでいたけれど、僕は何度かDTMのラウンドを観戦し、大いに気に入っていたんだ」と語った。

「DTMのチームはフォーミュラEのチームと同じクルーがいて、エンジニアもチーフメカニックも、一部のメカニックもフォーミュラEと同じなんだ。僕たちはとても実践的なチームで、一緒に仕事をするのは理に適っているんだ」

アプト・スポーツラインのチームプリンシパルのトーマス・ビアマイヤーと握手をかわすレネ・ラスト

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