地方紙が伝えた戦時の暮らし 横浜、新聞博物館でミニ展示

地方紙が伝えた「すずさん」のミニ展示=横浜市中区の日本新聞博物館

 戦時中の暮らしにまつわるエピソードを募り、神奈川新聞の紙面などで紹介したプロジェクトを取り上げたミニ展示「戦後77年 地方紙が伝えた『すずさん』」が、横浜市中区の日本新聞博物館(ニュースパーク)で開かれている。3月末まで。

 神奈川新聞など地方紙9紙とNHKなどが連携したプロジェクト「#あちこちのすずさん」は、戦時下に生きる女性を描いたアニメ映画「この世界の片隅に」(2016年公開)の主人公「すず」のような普通の生活者が送っていた日常を通じて、新しい戦争体験の継承を図る試み。

 同館でのミニ展示の開催は2回目。地方紙9紙のうち岩手日報、神奈川新聞、信濃毎日新聞、新潟日報、神戸新聞、徳島新聞、長崎新聞の7紙の取り組みを中心に、同館所蔵資料を含めて23点で紹介している。

 会場では本紙記事の「切れた鼻緒、炎の校庭を裸足(はだし)で逃げた」(21年8月9日付)や、「『死んでこそ忠義』生還の子を母がなじる場面」(同15日付)がパネルで展示されている。

 午前10時~午後4時半(入場は同4時まで)。入館料は一般400円、大学生300円、高校生200円、中学生以下無料。月曜休館。問い合わせは同館電話045(661)2040。

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