ビンテージキャンプギア好きのアメリカ在住ライター舟津です。レトロブームで昭和に流行った商品に注目が集まっていますが、キャンプギアもレトロなモノを取り入れるキャンパーが増えつつあります。そんな「アンティーク」なものが再評価されていますが、冬キャンに活躍する石油ストーブもレトロスタイルが人気に!今回はビンテージアラジンブルーフレームヒーターをレビュー。昔のモノは使いやすいのか?使用感や扱い方をレポートします。
渋カッコいいアラジンのビンテージストーブとの出会い
筆者が住むアメリカでは週末いたるところでアンティークマーケットやフリーマーケットが開催されていますが、「これはガラクタなのでは?」というジャンク品も多く、宝探しのように自分が欲しいものを探さなければなりません。
そんなアンティークマーケットで見つけたのが、ビンテージのアラジンブルーフレームヒーターでした。
もう何十年も使われていないようで、出店者に「動くの?」と聞いたら、「Maybe(たぶん)」と曖昧な返答。
アンティークマーケットでは今まで幾度となく「動きますか?」と聞きましたが、「動く!」と確信する返信を聞いたことはなく、買うか買わないかは自分の判断。
ちょっとした賭けになりますが、冬キャンの装備をパワーアップさせたいと思っていたので、値段交渉をして購入。我が家に嫁入りしました。
ビンテージ物はレストアが必須
ビンテージアラジンブルーフレームは、昔から日本で販売されていたこともあり、現在も日本でビンテージのモノを手に入れることができます。
▼ビンテージアラジンブルーフレーム
ただし、ビンテージキャンプギアには古いものは1960年代と50年以上前のモノもあり、レストア(使えるよう整備すること)が必要。
ハゲや錆でペイントが取れているモノも多く、再ペイントをする人もいますが、我が家はレトロ感をそのままにしたかったため、再ペイントせず、外見は錆をとって磨くのみ。
このビンテージアラジンブルーフレームヒーターは作りが単純なので、夫がYouTubeを見ながら、レストア。
中からトカゲの干からびたミイラが出てきてびっくりしましたが、そんな年季が入っているモノをまた使えるようにすることはエコであり、昔のギアは素人でもレストアしやすいところも魅力です。
アラジン石油ストーブ「ブルーフレーム」の消耗品
レストアをしていく中で、消耗品を買い換えることが必要になることも。
アラジンブルーフレームの消耗品は以下の2つになります。
消耗品その1・ストーブの「芯」
アラジンのブルーフレームヒーターは作りが単純なため、古いものでも手入れをすれば長く使えますが、芯は消耗品。
ただし、型によって芯が異なります。ただし、芯は3000円前後と決して安くはなく、また、実店舗で販売されているところは少なく、我が家はネットで購入。
値段は結構高いですが、丁寧に使えば数年使うことができます。(使用頻度により異なります)
消耗品その2・のぞき窓(窓雲母)
また、火の状態が外から見られるのぞき窓(窓雲母)も、古いものは破れたり、曇っていたりしているので取り換えが必要な場合があります。
キャンプでのビンテージアラジンストーブの実力はいかに?実際使ってみた感想
レストアして芯と窓雲母(のぞき窓)を交換。錆・汚れを落とし再び使えるようになったビンテージアラジンヒーターを早速、12月のキャンプで使用。
我が家の冬キャンプで暖を取る方法はメインは焚火。そして、テーブルの下においてコタツのように使用するホワイトガソリン燃料のコールマンのキャタリティックヒーターの2つでしたが、それにこのアラジンフルーフレームヒーターを追加しました。
早速使用してみた感想は…。
アラジンブルーフレームヒーターの良い点
- 点火が簡単
- 燃費がいい
- 見た目がかっこいい
- 火に直接触れることがないので安心
薪に火をつけるには、木をカットしたりと点火に時間がかかりますが、アラジンのブルーフレームヒーターは簡単に点火ができるため、朝起きてすぐ暖がとれたので大変助かりました。
アラジンブルーフレームヒーターの期待外れな点
- やはり電気ヒーターなどに比べると直接的な温かみが少ない
- テントなどの限られた空間ではやはり灯油の匂いが気になる
- ヒーターの上でお湯を沸かすには時間がかかる
野外で使う場合は、焚火の方が直接的に温かさを感じます。寝る前にテント内を温めるため、アラジンヒーターをテントに入れておきましたが、温かくなるものの匂いがやはり気になりました(換気をしていましたが…)
ビンテージキャンプギアを購入する際の注意点
アラジンストーブは最新のモノでも充分レトロ感がありますが、昔のモノはそれ以上にビンテージ感があり、1つあるだけでインテリアになります。
値段も新品を買うより安く手に入に入れやすいところも魅力。ただし、今はもう販売されていない型なので、探すのがちょっと大変ですが…。
また、昔のモノは作りが単純なもののレストアが必要。耐震構造などがないモノもあり、火の扱いには注意が必要です。
ビンテージ アラジンブルーフレームをおすすめしたい人は…
メインの暖房ギアとしては温かさが足りないように思えるため、サブの暖房ギアを探している人向き。
また、ビンテージギアなので機械いじりが好きな人にもおすすめです。
見た目がスタイリッシュなので冬のキャンプギアのインテリアにもなり、メンテナンスすれば長く使用できますよ。
テント内を温める暖房ギアとしても使えますが、その場合は一酸化炭素チェッカーを使用して、安全に使用しましょう。
▼一酸化炭素チェッカーの記事はこちら
【一酸化炭素チェッカーおすすめ3選】冬キャンプは一酸化炭素中毒に注意⚠︎ 一酸化炭素は比重が軽くテントに充満する恐れ有り! - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア
ビンテージのアラジンストーブを活用している人は多い!口コミ情報は?
やはりこれひとつあるだけで、キャンプサイトはかっこよく見えますね。エコファンを使用するとさらに温かさがアップするとのことなので、次回は使用してみたいと思います!
その他にもある!レトロで雰囲気ある石油ストーブ
ビンテージのアラジンストーブは雰囲気があり、キャンプサイトをおしゃれに演出してくれますが、アラジン以外もレトロな雰囲気がある石油ストーブがあります。
TOYOTOMI(トヨトミ)石油ストーブ
ランタンのような形の対流式ストーブ
スノーピーク(snow peak)グローストーブ
誰もが知るアウトドアブランド「スノーピーク」が販売する石油ストーブ。レトロな雰囲気がありますが、高級感もありキャンプでも家でもインテリアになります。
PASECO (パセコ) 石油ストーブ
コンパクトになりますが、高出力な対流式ストーブ。見た目もレトロで色もおしゃれ。
▼2022年最新の「おすすめ石油ストーブ19選」はこちら!
【2021年最新】キャンプにおすすめの石油ストーブ19選!選び方もご紹介! - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア
レトロなビンテージストーブで渋かっこ良く冬キャンプを楽しもう!
寒い時期のキャンプは「上級者向き」のように思えますが、文明の利器を使えば、キャンプでも暖をとることができます。ビンテージアラジンのブルフレームヒーターは、対流式なので野外でも360度温かくなるため、みんなでワイワイキャンプを楽しむときにも役立ちます!