「名門」神奈川・横須賀総合高美術部 えりすぐり17年の歩み展示

受賞作を中心とする約150点が並ぶ「横須賀市立横須賀総合高校美術活動の歩み」展=横須賀美術館

 全国的な美術コンクールや公募展で多数の入賞を果たしている神奈川県横須賀市立横須賀総合高校(同市久里浜)の美術活動の歩みをたどる展覧会が横須賀美術館(同市鴨居)で開かれている。受賞作を中心に約150点を紹介している。

 同校は2003年開校。翌年赴任した高野芳幸教諭(65)が美術部の顧問として指導を続け、全日本学生美術展、高校生国際美術展、県高等学校美術展、全日本高校デザインイラスト展など数々のコンクールで入賞、美術の名門校として知られている。今回は約17年間の歩みをたどる初めての企画で、卒業生を含む約90人の作品を展示した。

 絵画制作中の女子生徒を描き、20年の県高等学校美術展高文連会長賞に輝いた「私のアトリエ」、イヤホンで音楽を聴く男子生徒を描き、19年の高校生国際美術展奨励賞を受賞した「決意」など、えりすぐりの秀作が並ぶ。

 担当した学芸員の冨田康子さんは「自分自身や友達、通学路など身近な世界を描いた作品が多い。高校生のリアリティーあふれる作品を見てほしい」と話している。

 4月3日まで。2月7日、3月7日休館。一般380円、高校生以下無料など。問い合わせは同館電話046(845)1211。同部の作品は同市役所9階の市議会ギャラリーでも展示している。

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