JR九州の青柳俊彦社長は長崎新聞などのインタビューに応じ、秋の九州新幹線長崎ルートの部分開業に先駆けて春に開業予定としていた長崎市のJR長崎駅高架下商業施設「長崎街道かもめ市場」について、3月にオープンすると明らかにした。
-秋に九州新幹線長崎ルートが部分開業する。昨年12月には新長崎駅ビル(仮称)を着工した。
先が見通せない中ではあるが、今年は飛躍する年にしたい。秋に新幹線が開業する。駅ビルは次の中期経営計画の中核をなすプロジェクト。長崎をよりよくしていきたいとの思いから、変革の年と位置づける県や市の計画を聞き、呼応していく。
-長崎駅周辺の景観が変わる一方、県民の中には新幹線が来るというイメージができていないという声もある。
試験運転が始まると、いよいよ来るのかと実感できるのではないか。長崎駅高架下の商業施設を3月にオープンさせ、秋には新幹線に乗って人がやって来る。長崎の皆さんと一緒になって新幹線開業を自分たちの手でつくり上げていく。長崎の皆さんも準備を進めていただきたいなと思う。
-駅周辺以外の地域へ開業効果を波及させるには。
駅はあくまでも玄関。玄関に多くのお客さんを連れてくるのが私たちの仕事。玄関があれば床の間もある。皆さんでしっかり街をつくっていただければいい。
-地元では新幹線を歓迎する一方で、料金面への関心も高い。
(新幹線になる分)速くなる。サービスでバランスが取れるような料金にしていきたい。利便性が上がった分の値上げはさせていただきたい。