【日本薬剤師会】オンライン診療に伴う緊急避妊薬「研修薬剤師リスト」更新と研修拡充を依頼

【2022.01.12配信】日本薬剤師会は1月12日に都道府県会長協議会を開催した。この中でオンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関して、研修を修了した薬剤師リストの更新と、研修の開催拡充を各都道府県薬剤師会に依頼した。「医師が名簿を見て連絡したが、取り扱っていない薬局がある」という報道があったことから、「患者関係者からの信頼を損ないかねない」と危機感をあらわにしている。

日本薬剤師会・地域医薬品提供体制対策委員会から、「オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関する修了者名簿の更新及び研修会の開催について(お願い)」を発出することを報告した。
「お願い」文書は以下の通り。

オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関する研修会については、 すべての都道府県薬剤師会にて開催いただき、 研修修了者名簿の作成·更新についてご協力をいただいている。

>研修を修了した薬剤師の一覧(名簿)は厚労省ホームページに掲載されているが、修了した薬剤師が異動していたり、 緊急避妊薬の取扱いを中止していたりなど、 名簿と実態に垂離がある。

> オンライン診療を行う医師や緊急避妊薬の処方·調剤を希望する患者が、 同名簿を確認の上、連絡をするというスキームの理解不足も見受けられる。研修済み薬剤師への周知が不足しているため、名簿の更新について改めての周知をお願いしたい。

> あわせて、同名簿に掲載されている薬局には緊急避妊薬の確実な備蓄をお願いしたい。
「医師が名簿を見て連絡したが、取り扱っていない薬局がある」という報道もあり、患者関係者からの信頼を損ないかねない。

> また、地域での体制整備のため、 引き続き複数回の研修会の開催をお願いしたい。

> web による開催が差し支えない旨、既に本会から都道府県薬剤師会にお示ししたほか、厚労科研費にて作成した研修 DVD の活用が可能。

> なお、現在厚労省ホームページに掲載されている名簿は R3年7月末時点の情報であり、都道府県薬剤師会が更新していても反映されていない可能性があるため、 厚労省には名簿の更新頻度について依頼済み。

© 株式会社ドラビズon-line