【横浜DeNA】新人研修会に9選手参加 小園「侍ジャパンは目標」

オンラインで講義を受ける小園=横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」(球団提供)

 プロ野球の新人研修会が12日、横浜DeNAの小園健太投手(市和歌山高)ら12球団の新人選手ら128人と審判員2人が参加して行われた。昨年に続き、新型コロナウイルス感染防止のためオンラインで聴講する形式となった。

 薬物問題や暴力団対策などについて約4時間に及んだ座学に、ベイスターズの新人9選手は熱心にメモを取りながら臨んだ。

 「先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ」と題した講義では、中日で黄金期を築き、昨夏の東京五輪でコーチを務めた井端弘和氏が登壇。18年間の現役生活を踏まえ「わくわくした気持ちを持ち続けてほしい。一人でも多く侍ジャパンに入る選手が増えれば」と激励した。

 その思いに反応したのはドラフト1位の小園だ。高校時代から代表に憧れを抱くエース候補は「侍ジャパンでプレーするのは一つの目標。結果を出して、日本代表に入れるように頑張りたい」と決意を口にした。

 野球振興に力を注いできた井端氏はファンサービスの重要性にも言及。「『ありがとう』『頑張ります』の一言で喜ぶ。子どもに夢を与えていかないと」と伝えると、小園は「ファンの人たちをとにかく大切にしていきたい」と笑顔で誓った。

 8日から始まった新人合同自主トレーニングは13日から第2クールを迎える。小園は「経験したことがない練習が多く、体はもちろん、心の疲労もあった。しっかり休んで、キャンプに万全の状態で入れるように練習していきたい」と表情を引き締めた。

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