岸田内閣の支持率は前月から連続で上昇 政党支持率の変化は……?!【12月各社の世論調査まとめ】

12月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関9社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。

岸田内閣の支持率は約2ポイント上昇

岸田内閣にとっては最初の年の、最後の世論調査となった12月の調査。

まず内閣支持率は、11月より全体的には上昇を見せており、全体平均としては約51.6%から53.7%に上昇しています。これで発足当時から2ヶ月連続で上昇となりました。

もっとも11月から支持率が上昇したのは読売新聞・日本テレビ、毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回の調査(読売新聞・日本テレビは11月1-2日、毎日新聞・社会調査研究センターは11月13日)よりそれぞれ6.0ポイント上昇の62.0%、54.0%になりました。

反対に、支持率が11月よりもっとも低下したのは選挙ドットコムの調査で、前回11月13-14日の調査より4.4ポイント低下の38.6%になりました。

一方、内閣不支持率は、支持率の上昇と比例してか、多くの調査で低下を見せています。全体としては前回の約28.2%から、26.0%に低下しました。

もっとも上昇したのは時事通信の調査で、前回11月5-8日の調査より2.7ポイント上昇の24.0%になりました。

反対に、不支持率がもっとも低下したのは読売新聞・日本テレビの調査で、11月の調査より7.0ポイント低下の22.0%となりました。

自民党はやや微減、日本維新の会の上昇が目立つ

政党支持率はどうでしょうか。まず、与党である自民党の支持率は、全体を通しては変化なし~微減といった結果になっています。全体を通しては約36.6%から、35.8%になりました。

11月の調査よりもっとも上昇したのはJNN(TBSテレビ)の調査で、前回11月6-7日の調査より2.8ポイント上昇の38.7%になりました。反対に、もっとも低下したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、前回より5.0ポイント低下の27.0%になっています。

野党第一党の立憲民主党もまた、全体を通しては変化なし~微減という結果に落ち着きました。全体を通しては約9.6%から、9.2%になっています。

11月の調査よりもっとも上昇したのは選挙ドットコムの調査で、前回より1.8ポイント上昇の12.8%となりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは読売新聞・日本テレビの調査で、前回より4.0ポイント低下の7.0%になっています。

そして、今回特筆すべきは、野党第二党である日本維新の会の支持率が、全体を通しての支持率は立憲民主党とほぼ拮抗~追い抜いたことにあります。全体を通しては約9.1%から9.3%になりました。個別の調査では、毎日新聞・社会調査研究センターが前回の調査より6.0ポイント上昇の22.0%と大きな躍進をみせています。

今年は夏に参議院議員選挙を控え、岸田内閣や自民党にとっても正念場は続きます。コロナの感染が再び拡大する中、国政はどのような動きを見せるでしょうか。

<参考>
JNN(TBSテレビ) 世論調査(12月4~5日実施、回答数1217)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(12月3~5日実施、回答数1088)
NHK 世論調査(12月10~12日実施、回答数1190)
選挙ドットコム 世論調査(12月11~12日実施、回答数1002)
時事通信 世論調査(12月10~13日実施、回答数1252)
毎日新聞・社会調査研究センター 世論調査(12月18日実施、回答数1023)
朝日新聞 世論調査(12月18~19日実施、回答数1318)
共同通信 世論調査(12月18~19日実施、回答数1065)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(12月18~19日実施、回答数1032)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(12月24~26日実施、回答数947)
(データ分析・執筆協力:若林良)

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