名物「パタパタ」2月“引退” 京急川崎駅の発車案内装置

京急川崎駅にある「パタパタ」発車案内装置(京急電鉄提供)

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は12日、京急川崎駅のホームにある「フラップ式列車発車案内表示装置」(通称・「パタパタ」発車案内装置)の使用を2月中旬で終了すると発表した。同装置は発光ダイオード(LED)表示式への転換が進んでおり、京急線で現存するのは同駅のみとなっていた。

 「パタパタ」発車案内装置は、京急線では1986年に同駅で初めて導入。最も多いときには、10駅ほどに設置されていた。

 金属やプラスチックでできた板に行き先や発車時刻が記され、列車の運行に合わせてパタパタと音を立てながら表示を変えるのが特徴で、乗客らから「レトロ感がある」と親しまれていた。更新工事に伴う“引退”の日時は、見物客の殺到を避けるために非公開という。

 2月には、記念乗車券や各種グッズを発売。記念乗車券は事前抽選制(1セット2500円)で、装置を模した台紙付き。2月4日には、抽選で20人を対象に、終電後のホームで装置に関する説明を受けたり、参加者のリクエストに応じた案内を表示したりする「ナイトツアー」を開催する。

 問い合わせは、京急ご案内センター電話045(225)9696。

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