ワクチン3回目接種加速 コロナ急拡大の沖縄 高齢者や医療従事者など

 新型コロナウイルスの感染が急拡大していることに対応するため、沖縄県内ではワクチン3回目接種が始まっている。南城市では12日、高齢者施設の利用者や医療従事者など168人が市役所内の保健センターでファイザー社製の接種を受けた。県内では石垣市が先駆けて昨年12月20日に開始し、西原町が今月5日から実施している。

 3回目接種について、国は昨年12月中旬、高齢者施設の入所者や職員らの接種間隔を従来の8カ月から6カ月に前倒しすると発表した。

 南城市はデータを基に6カ月以上が経過した対象者に順次、接種券を送付した。デイサービスセンターのスタッフらの付き添いの下、車いすで訪れた男性(72)は「1、2回目は副反応は全くなかった。3回目も打てて良かった」と安堵(あんど)した表情を浮かべた。デイサービスセンターのスタッフは、手洗い、消毒、換気など感染防止対策は徹底しているとして「第5波までと対策は変わらない。逆にこれ以上何をすればいいのか」と気をもむ。

 南城市は16日に久高島で、26、29、30日に保健センターで集団接種をする。県内ではそのほか、うるま市が19日に津堅島の住民を対象に実施する。

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