アクション女優が見せた衝撃守備 小玉百夏さんが“稽古”から得た空間認知能力とは

女優の小玉百夏さん【写真:荒川祐史】

小玉百夏さんはアクションもこなす野球女子

華麗な身のこなしで、逆シングルでスライディングキャッチを披露。プロ野球選手とCM共演経験のある女優・小玉百夏さんは、映画や舞台で活躍する“野球女子”だ。特技はアクション。守備での華麗な身のこなしやダイナミックな動きは、アクションから得たものも多い。最も生きている能力は「空間認知」だと話す。

【実際の動画を見る】ダイナミックな逆シングル捕球や迫力ある打撃も…小玉百夏さんの華麗なプレー映像

16歳からアクションを始め、様々な映画や舞台などに出演。一番大事なことは「怪我をしない、させないこと」。実際の稽古ではアクロバティックな動きだけでなく、刀を持つこともある。“リアル”を追求すればするほど、怪我のリスクが高まる。

「とにかく数をこなしました」。転びそうになったり、振り上げた刀が後ろにいる人に当たりそうになったり……。何度も危険を感じたが、徐々に周囲の人物との距離を把握できるようになった。

野球をやる自分を見つめ直すと、その“空間認知能力”が自分の守備を大幅に上達させていることに気付いた。「まず、周りを見てしまうんですよね。(防球)ネットまでどれくらいとか、どう捕球体勢に入れば壁に当たらないかとか……」。室内練習場で行った守備では、ギリギリでスライディングし、ネットに当たらずに捕球する高い技術も披露している。

将来の夢は女子野球をテーマにした「映画やドラマをやること」

守備能力を格段に向上させる“空間認知能力”。小玉さん曰く「教えて手に入るものではない」と話す。「とにかく数をこなすしかないです。自分もたくさん危険を感じる場面を経験して、徐々にできるようになってきました」。

現在は、野球に関する仕事も増え、自らも休みの日に草野球を行うほどの“ガチ”の野球女子。守備で意識することは「どんな体勢でも送球すること」と言い、両ひざが地面に付いていようが、本来は右足が前に出ていようが正確なスローイングを見せる。

将来の夢は「女子野球をテーマにした映画やドラマをやること」。アクションで培った小玉さんにしかできない守備で、これからも見る人を魅了し続ける。

【動画】ダイナミックな逆シングル捕球や迫力ある打撃も…小玉百夏さんの華麗なプレー映像

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(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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