3日間限定!双子パンダの一般公開 観覧はわずか1分…

多くの人が待ち望んだ上野動物園の双子パンダの一般公開が3日間の期間限定で始まりました。念願の観覧が始まったものの、その姿を見られるのは「わずか1分間」だけだったようです。

いつも2頭仲良くじゃれ合いササの葉を食べたり、時には背中をくっつけて寄り添う愛らしいしぐさや表情で、ジャイアントパンダのシャオシャオとレイレイは2021年6月の誕生から映像を通して多くの人を魅了してきました。そして1月12日、ついに初めてその姿が人々に公開されました。

新型コロナの感染拡大に伴い、上野動物園は1月11日から休園しています。そうした中、双子パンダについては、すでに抽選結果が発表されていた12日から3日間に限って当選者にだけ公開されることになりました。初日の12日は午前9時半の開門を前に朝早くから多くのパンダファンが集まりました。そして午前10時、いよいよ待ちに待った瞬間が訪れました。当選者は1日当たり1080人で、この日の倍率は335倍でした。抽選を勝ち抜いたラッキーな人たちも観覧できるのはわずか1分間だけで、双子パンダをその目に焼き付けながら、携帯電話やカメラで動画や写真に愛くるしい様子を収めていました。パンダを見学した人は「ずっとササを食べていてかわいかった」「もふもふ感がテレビとはちょっと違うかなと感じた」「愛くるし過ぎる。孫の方がかわいいけれど、パンダもかわいかった」などと話していました。

双子のパンダに初めて会える喜びから「できれば一番に会いたい」と朝5時から並んだという東京・練馬区に住む川添尚子さんは、実際に生で会った双子パンダの映像を大切に保存していました。川添さんは「最高でした。2頭とも顔をきちんと見られたので完璧でした」と話しました。

多くの癒やしと笑顔をもたらした双子パンダはひとまず3日間で合わせて3240人の限定公開となりますが、上野動物園は「感染状況が落ち着けば双子の公開を再開したい」としています。

一方、上野の街にある百貨店・松坂屋上野店では新作のぬいぐるみや双子のパンダが描かれた110万円の純金メダルなど数多くのパンダグッズが並び、店頭ではパンダの写真展示も行われました。しかし担当者は期待していた盛り上がりには欠けるものだったとして「率直に言って、非常に残念」(沢田華子さん)と話します。店では本来であれば大きな垂れ幕を懸け、公式マスコットの「さくらパンダ」が登場するイベントが行われるはずでした。しかし、上野動物園が休園したのを受け、松坂屋では予定を急きょ変更し、イベントは中止となりました。松坂屋の沢田さんは「『楽しみにしていた』という声もあるが、それを上回るぐらい『次を楽しみにしている』という次への希望みたいな声をたくさん頂戴している。皆さんの気持ちに応えられるよう、次に盛り上げていきたいと思っている」と話し、時期は未定ながら、今後、来店者に喜んでもらえる企画をパワーアップして実施したいと意気込んでいます。

新型コロナの感染拡大により3日間の限定となってしまった双子パンダの公開ですが、多くのパンダファンは制限なく愛くるしい姿を見られる日を待ち望んでいます。

<双子パンダ公開で 新グッズも!>

双子のパンダ公開に合わせ、新たなグッズの販売も始まりました。公開初日から発売となったのは、双子のパンダが仲良くぴったりとくっついたぬいぐるみ「じゃれパンダ」(2体セット・2970円)です。また、「ぷにパンダの癒(いや)し」(3300円)は今治フェイスタオルと、軟らかいパンダ型の癒やしグッズが一緒になったギフトセットで、パンダ好きの人に贈るプレゼントとして人気です。

さらに東京と千葉を結ぶ京成電鉄は、シャオシャオ・レイレイの公開記念乗車券を発売しています。1部1000円で、京成上野駅や日暮里駅など主な20駅で購入することができ、売り切れ次第終了となります。京成電鉄では2021年10月からパンダの命名を記念したヘッドマークを掲げた車両も走らせていますが、新たに「公開記念」のヘッドマークを掲げた電車の運行も開始しました。ヘッドマークを掲げた電車は合計4編成で運行されます。

© TOKYO MX