島原女児ひき逃げ受け 長崎県警、各地の通学路取り締まり

小学校周辺の横断歩道で児童や車を誘導する警察官=島原市内

 昨年11月、長崎県島原市の横断歩道を渡っていた小学生の女児がひき逃げされ、けがを負った事故などを受け、県警は11日、県内各地の通学路などで、小学校の始業式に合わせた一斉取り締まりをした。
 冬休み明けの通学路で、児童の安全確保やドライバーの安全運転意識の高揚を図るのが狙い。「通学路」「横断歩道」「取り締まり」の頭文字を取って「TOT(トット)作戦」と初めて銘打ち行った。
 県内36小学校の通学路で実施。このうち島原市立第一小周辺では、県警本部交通部交通機動隊の6人が、登校時間帯に一方通行となる市道などで横断する児童を誘導したり、交通取り締まりをしたりした。通行禁止と最高速度の違反でそれぞれ3件を摘発した。
 県警交通指導課によると、県内全体で29件を摘発。内訳は通行禁止違反が17件で最多。最高速度違反9件、シートベルト未着用2件、指定場所一時不停止1件と続いた。


© 株式会社長崎新聞社