【京都おすすめスイーツ】宇治茶の老舗で冬限定・抹茶ぜんざいを実食!「丸久小山園 西洞院店」茶房「元庵」

宇治茶の老舗として知られる「丸久小山園」。京都の街中にある西洞院通りに、その茶房「元庵」が佇んでいます。町家を活かした和モダンな空間で、お庭を眺めながら冬季限定の温かい「抹茶ぜんざい」を味わうことも。今回は合わせて「抹茶のロールケーキ」もいただいてきたので、おすすめスイーツを実食レポでご紹介します。

宇治茶の老舗「丸久小山園」による茶房「元庵」

(C)丸久小山園

元禄年間(1688~1704年)、宇治小倉の里でお茶の栽培と製造を手がけたことから始まった「丸久小山園(まるきゅうこやまえん)」。代々にわたり宇治茶の伝統を守り品質の改善を続け、四代後には茶の販売を手がけるようになります。その後、八代目が「品質本位の茶づくり」を推し進め、栽培から製造までを一貫して管理。今でも品質の高い宇治茶で広く親しまれています。

そんな上質なお茶と抹茶を活かしたお菓子のショップ兼茶房「元庵(もとあん)」が、京都市営地下鉄・烏丸御池駅から歩いて6分ほどの西洞院通りに、京都ならではの町家の姿で佇んでいます。

(C)丸久小山園

店頭には、抹茶をはじめ、玉露、煎茶、玄米茶などの各種お茶、また抹茶スイーツがずらり。お土産を求めに訪れる人も多いようです。

(C)丸久小山園

その奥には、お庭を眺めながらお茶とスイーツを楽しめる茶房が。しっとりとした和モダンな空間です。

冬季限定の温かい「抹茶ぜんざい」

10~3月末の期間限定で提供される「抹茶ぜんざい」1,000円(税込)があるというので伺ってみました。ぜんざいは多くのお店で味わうことができますが、「抹茶ぜんざい」とは珍しいですよね。

運ばれてきたのは、朱塗りに手描きの黒い線が効いた目にも華やかな漆器。箸休めに塩昆布が付き、ほうじ茶もいただけます。

蓋を開けると、グリーンが鮮やかな「抹茶ぜんざい」が現れました。一見したところ、お抹茶のように見えます。朱色に緑とは粋な組み合わせ。小さな丸餅が2個浮かび、ぜんざいの上に抹茶が軽くかかっているようです。

抹茶とぜんざいを混ぜると、小豆の粒の存在感がしっかりと感じられるほどよい甘さのぜんざいと、抹茶のさわやかでほろ苦い風味が絶妙に溶け合った大人にうれしい味わいに。小ぶりのお餅は、おやつにちょうどよいサイズです。寒い冬に温かいぜんざい。まさしくほっこりできますよ。

さすがはお茶の専門店だけあり、香り高いほうじ茶もおいしくいただきました。

抹茶の風味が際立つ大人向けの「抹茶のロールケーキ」

せっかくなので「抹茶のロールケーキ」850円(税込)も試してみました。ドリンクとのセットで1,300円(税込)。少し添えられたあんこからは品の良さを感じます。

いただいてみると全体的に甘さは控えめ。こんなに甘さを抑えた抹茶ロールケーキは初めてです。その分、抹茶の風味が際立ちます。さすがは宇治茶の老舗の技。

抹茶クリーム、生クリーム、抹茶スポンジとのバランスが良く、あんこも甘さ控えめ。抹茶の風味を存分に味わえる逸品です。こちらも大人にうれしい抹茶スイーツ。

最後に「大福茶(おおぶくちゃ)」のサービスも。訪れたのがお正月明けだったので、季節のおめでたいお茶をいただくことができました。こんなちょっとした心遣いが京都らしくてうれしいですね。

ほっこりした後は、ショップでお茶や抹茶スイーツをお土産に購入できます。京都に住む筆者もよくお土産にする「抹茶クリームロール」は本当におすすめです。ショーケースには、「抹茶バウムクーヘン」や「抹茶トリュフチョコレート(冬季限定)」などの抹茶スイーツが並べられていますよ。

いくつかはオンラインショップでも購入可能です。

夏には夏季限定のかき氷が登場するそうです。季節ごとに魅力的なスイーツを楽しめるというわけですね。

閑静な通りに佇む趣のある町家で風味豊かなお茶と抹茶スイーツを味わえる、京都旅にふさわしいひと時を過ごせるお店です。

「丸久小山園 西洞院店」茶房「元庵」

住所:京都府京都市中京区西洞院通御池下ル西側

TEL:075-223-0909

営業時間:9:30~18:00

茶房:10:30~17:00(L.O.)

定休日:水曜日(祝日の場合は営業)、正月三箇日

URL:https://www.marukyu-koyamaen.co.jp/motoan.html

[Photos by Yo Rosinberg]

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