近年、朝鮮でも医療システムの現代化が進んでいるが、一方では高麗医学が奨励されており、人々にとっては身近な治療法になっている。
高齢医学とは、長い歴史の中で創造され、発展してきた朝鮮民族の伝統医学。
高麗医学治療法には、手法治療もある。
手法治療は、身体の一定の部位に機能的な手の操作をして病気を予防、治療し、身体を丈夫にする。
擦り、揉み、押し、叩きなどの手法治療法には、筋肉の緊張をほぐし、血液循環、神経伝達を改善させ、関節の損傷を防ぐような治療作用がある。
手法治療はこんにち、現代医学の発展趨勢に即して科学的に定立されている。
朝鮮の医療現場では、これが疲れの回復や局限された疾病に限る補助の治療手段ではなく、複数の疾病の基本治療手段の一つになっている。
平壌にある高麗医学総合病院をはじめとする病院、診療所では、自律神経失調症、偏頭痛、頸椎症、椎間板ヘルニア、座骨神経痛などの疾病を多様な手法治療で全快させている。
特に、自律神経失調症と頸椎症に対する手法治療の効果は大きい。
以前には、撮影しなくては診断が困難とされていた椎間板ヘルニアも高麗医師は手で診断し、それ相応の正確な治療対策を立てている。
臨床実践でその意義が認められている手法治療は昨年、朝鮮の国家無形文化財に登録された。