【奈良市】万葉の花に包まれ頂く「GELATERIA FIORE」の優美なジェラート

奈良公園の先の高台に2019年にオープンしたイタリアンジェラート専門店「GELATERIA FIORE(ジェラテリア フィオレ)」。季節ごとに変わるジェラートとその仕立ての美しさに惹かれ多くの人が訪れている、同エリアの注目店です。そこで今回は同店にお邪魔して、奈良の秋を感じながら優美なジェラートを頂いたのでご紹介します。

お花に囲まれたイタリアンジェラート専門店

新薬師寺の門前に佇み、高台から奈良の街を見渡せる「GELATERIA FIORE(ジェラテリア フィオレ)」。

イタリア語で「花」を表す「FIORE」。その通り店内はお花でいっぱい! 穏やかな気持ちになります。

人気のジェラートのフレーバーは季節ごとに変わる10種類。北海道の酪農家さんの牛乳や農家さんから仕入れた果物などを使い、優しく後味すっきりのジェラート作りをしているそうです。他にも、パスタやピザにドリンクもそろっています。

訪問したこの日は、洋風の「ピスタチオ」、「チョコレートチップ」、「塩キャラメル」、「ヘーゼルナッツアーモンド」のほかに、玉露を茶葉ごと練りこんだ「抹茶エスプレッソ」、「きな粉」、「黒ごま」、「和栗」の和風や、「ブルーベリーチーズクリーム」「マンダリンオレンジ」のフルーツ系まで登場。

「カップ(カフェ利用)・コーン」(シングル500円/ダブル700円・税込)から選べ、特に「カップ」は訪れる人の心を奪う美しさなのです。

素材が生きた優しいジェラート

頂いたのは「ピスタチオ・塩キャラメル(ダブル・カップ)」(左)と、「チョコレートチップ(シングル・コーン)」(右)。

先端に向かうにつれ、くるくるっと細くとがった形に整えグラスに盛り付けられた姿は、もはや芸術作品。ねっとり食感をイメージするジェラートですが、こちらは口の中で浸透するように、なめらかにとろけてゆきます。

手作りの生キャラメルを練り込んだ「塩キャラメル」(左)はやわらかな苦みで、塩気がキャラメルとミルクを際立たせています。「ピスタチオ」(右)は軽やかなのに特有のまろやかなナッツ感がしっかりと、生乳感と一緒にふわぁっと広がります。

「チョコレートチップ」はコクがありさっぱりとしたミルクジェラートに、たっぷりチョコチップが混ぜられています。プチプチっとビターなチョコチップが弾けて、ミルキーとチョコの両方を楽しめます!

できたての“生”を体験するジェラートクルド

できたての生ジェラート「ジェラートクルド」もぜひ試していただきたい逸品。

ディスプレイのようなアンティークグラスに盛り付けて「トール800円/ショート600円・税込」から選べます。

頂いたのは「ショート」。ドライフラワーも添えられて、気分は貴婦人。フレーバーは季節ごとに変わり、この日は「アールグレイミルフィーユ」でした。食べるのも惜しいパフェのような層のコントラスト……。

できたてのジェラートはとろりとしてて、驚きのふわふわ食感! 華やかなアールグレイにベリーの酸味、途中でミルフィーユがサクサクっと香ばしく、一口ごとに新鮮に感激する逸品。

ちなにみ、2022年1月現在は「出来立てピスタチオと大人なチョコレートジェラート」のクルドパルフェが登場しています(トール1,300円/ショート750円・税込)。こちらもとっても魅力的! 季節によって品ぞろえと価格が変わるので、Instagramやお店でチェックしてみてください。

1年通じて訪れたい安らぐ店内

お店の外にはテラス席、中にはカウンター席やソファー席に、大きなテーブルや2人横並びの席とあり、おひとり様から家族まで立ち寄りやすく、

寒い日には暖炉も活躍するようです。

日が落ちてくると店内には影が生まれ、少し暗くて雰囲気もグッドに。万葉の時の流れを感じながらイタリアンジェラートタイムを過ごせます。

また、野山の花のように奥ゆかしく品の良いスタッフさんが印象的で、そのお人柄がジェラートの雰囲気にも出ているのだと納得。奈良の風に吹かれて散歩して、穏やかで美しいジェラートと出会ってみてはいかがですか?

GELATERIA FIORE

●住所:奈良県奈良市高畑町464

●TEL:0742-93-7866

●営業時間:11:00~18:00(食事LO.15:00)

●冬季営業時間:11:00~17:00(平日)、11:00~18:00(土日祝)

定休日:水曜・不定休(Instagramにてご確認ください)

●交通:JR奈良駅発のバス乗車~「破石町」バス停下車徒歩約10分

●Instagram:@_gelateriafiore

[all photos by kurisencho]

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