「タッチ」だけど非接触 空中の映像を操作する「空中タッチインターホン」 川崎のモデルルームで実証実験

空中に表示された映像を使って、部屋番号などが入力できる「空中タッチインターホン」=川崎市高津区

 大和ハウス工業(大阪市)などは15日、非接触で操作できる「空中タッチインターホン」の実証実験を川崎市高津区の分譲マンションのモデルルームで始める。新型コロナウイルス感染症の影響で、不特定多数の人が触れる物に抵抗がある人が増える中、オフィスビルなど大型施設での導入も視野に実用化を目指す。

 同社とパナソニック(大阪府)、アスカネット(広島市)の3社共同で行う。光の反射を利用して空中に映像を表示する「空中ディスプレー」を使って部屋番号を入力すると、訪問先を呼び出せる仕組みで、直接画面に接触しないため消毒作業も省ける。手がぬれていたり、汚れたりしていても操作できる。

 集合住宅に空中ディスプレーを用いる実証実験は業界初といい、モデルルームの見学者を対象に6カ月ほど実施。画面の高さや明るさ、操作間違いがないかなどを検証する。

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