2019年に来日、ふなっしーのグッズショップでバイトする「ペアンヌ」
2021年シーズンは最下位に沈んだ西武。そんな中でも、変わらないライオンズ愛を貫くご当地キャラがいる。千葉県船橋市の非公認キャラクター・ふなっしーの幼馴染み「ペアンヌ」だ。球団グッズを身につけ、トークショーでは山川穂高内野手のパフォーマンス「どすこいポーズ」を披露するなど、西武の話題で会場を盛り上げる。そんな“彼女”は一体、何者なのか。そして、なぜ西武ファンになったのか。ペアンヌが語ってくれた。【篠崎有理枝】
【実際に動く様子】甲高い声でライオンズ愛を叫ぶペアンヌちゃん
フランスから日本に留学中だというペアンヌ。2019年春に来日し、商業施設「ららぽーとTOKYO-BAY」内にある、ふなっしーのグッズショップ「ふなっしーLAND」でアルバイトをしながら日本語を勉強中だ。
「ふなくんに『来ない?』って言われて、日本に来たの。すぐに帰国する予定だったんだけど、日本の居心地が良すぎて『もうちょっと居たいな』と思っていたら、梨外務省が特別永住者証明書を発行してくれたから、しばらく日本にいる予定。バイトは不定期で入ってる。日本語はふなごろー(ふなっしーの56番目の弟)に教えてもらってるんだけど、コロナで自分の時間が増えたから、たくさん勉強できた」
野球にはそれほど興味がなかったというが、なぜ西武ファンになったのか。きっかけは、来日して間もない頃。「ふなっしーLAND」の当時の店長は、昨季メットライフドームで39試合を観戦したという筋金入りの西武ファンで、いろいろ教えてくれた。
「いろんな話をしているうちに『ライオンズの話多いな』と思うようになって。店長が一方的に話して、ヌーは「そうなんだー」って聞いてたんだけど、ずっとライオンズの話を聞いていたら、気になってネットニュースとかを見るようになって。見始めたら止まらなくなっちゃった。選手のキャラも濃くてみんな楽しそうだし、2019年は優勝もして、どっぷりハマっちゃった」
なぜ岡田推し? 「ファン感で司会とかをやってスベっているのも絶妙」
それからは、メットライフドームに観戦に行くようになり、ファンクラブにも入会。2020年は春季キャンプが行われた宮崎・南郷にも足を運んだ。一番好きな選手は岡田雅利捕手で、昨年オフに国内FA権を行使し、チームに残留したことが本当に嬉しかったという。
「最初はすごい笑顔が素敵な選手だなと思ったの。リードの取り方も『どんとこい。俺のところに投げれば平気だ』みたいな感じがして、いいキャッチャーだなと思って。チームのムードメーカーだし、ファン感で司会とかをやってスベっているのも絶妙で素敵。残留を決めてくれたときは『よっしゃー』って叫び散らかしちゃった」
メットライフドームに試合を見に行った時、岡田のキーホルダーと一緒にペアンヌのグッズをつけたファンを見かけ「本当にありがたいなぁと思った」と喜んだ。「細々とファンをやっているから……」と言うが、ペアンヌには大きな夢がある。
「レオくんとライナちゃんに会ってみたいな。あとコロナが収束したら、メットライフドームのキッズルームで子どもたちと触れ合えたら嬉しいな」
願いを実現するため、そして今シーズンの日本一を願い、フランスから留学中の梨の妖精は、これからも西武愛を叫び続ける。
【実際に動く様子】甲高い声でライオンズ愛を叫ぶペアンヌちゃん
【実際に動く様子】甲高い声でライオンズ愛を叫ぶペアンヌちゃん signature
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)