ルーブル美術館に展示 こども絵画 今回も全国上位 氏家小6年の田代君

田代君の作品「おかえりルーブル」

 【さくら】住友生命主催の第44回こども絵画コンクール全国審査でこのほど、氏家小6年田代永(たしろはるか)君(12)の水彩画「おかえりルーブル」が「金賞」に輝いた。金賞は最高賞の特別賞に次ぐ上位賞。田代君は2019年開催の前回コンクールで特別賞を受賞しており、連続上位入賞を果たす快挙となった。作品は3月から、パリのフランス国立ルーブル美術館で展示される。

 コンクールは、住友生命の文化芸術活動支援の一環として開催している。新型コロナウイルス禍で20年は開催が延期となり、21年開催の今回は「ねえねえきいて!うれしかったこと」をテーマに、0歳児から中学生までの6部門で作品を募集。全国から6万9593点が寄せられ、同12月に審査結果が発表された。

 小学5、6年生の部で最高賞7点に次ぐ金賞に輝いた田代君の作品は、ルーブル美術館がどこかに移動してしまったという空想の設定で、その後美術館とともに館長や観客が戻った様子や、収蔵品などを表し、現実と非現実の世界を交えて描写している。「画面全体が明るく、ルーブルとの“再会”の喜びを楽しく表している」などと評された。

 田代君は前回、「日本教育美術連盟理事長賞(特別賞)」を受賞。ルーブル美術館へ招待される予定だったが、コロナ禍で中止となっていた。

 金賞という結果に田代君は「うれしいが、ちょっとだけ悔しい。(招待枠が得られる特別賞を目指して)リベンジしますよ」とガッツポーズした。

 入賞した各部門の特別賞・金賞・銀賞105点を展示するルーブル美術館展は3月18日~4月4日、パリの同美術館地下カルーゼル・デュ・ルーヴル内シャルル5世ホールで開かれる。

連続で上位入賞した田代君

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