EXCLUSIVE-3月の米利上げは極めて妥当=SF連銀総裁

© ロイター

[13日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は13日、勢いの衰えが見えない高インフレや、ほぼ全ての指標で労働市場の好調さが示されていることを踏まえ、3月の利上げは妥当との認識を示した。

ロイターのインタビューで、「絶対に3月だとは言いたくない」とした上で、「失業率が3.9%に低下し、インフレ率が物価安定目標の平均2%を上回っている状況においては、3月の利上げは極めて妥当に思える」と述べた。

昨年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.0%上昇した。物価上昇は初期の新型コロナウイルス関連に限定された状況から、より幅広い製品・サービスにまで広がっている。

一方、失業率は12月に3.9%に改善。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)発生前からそれほど遠くない水準となった。

デイリー総裁は「景気支援に向けた緊急緩和策の一部を解除することは実際、適切なことだ」とし、長期的な回復を促し、より多くの人が最終的に労働市場に再び参加する機会を得ることができると述べた。

昨年11月には、より多くの人が労働参加できるよう、忍耐強い政策対応を訴えていた。

総裁はそれ以降、多くの変化があったと指摘。今年中に政策調整が必要だという確信を持つようになったと述べた。

「当時は労働供給が増えると期待していたが、そうはなっていない。そしてオミクロン変異株が出現し、もう期待できなくなった」とし、パンデミック初期に見られた育児や健康上の理由での離職が続くからだと指摘した。

それに加え、サプライチェーン(供給網)の混乱は解消されておらず、企業からは物価上昇を受けて従業員が賃上げを求めていると報告があり、インフレ期待が高まっていることがうかがえるとした。

「現在は政策調整が今年必要になると考えている」と語った。他の当局者とは異なり、具体的に何回の利上げが必要になるかには言及せず、3回以上にはならないだろうと述べた。

また、利上げを実施しても、「経済を圧迫することにはならない」とし、金利は経済を刺激も抑制もしない「中立」水準である2.5%を依然として大きく下回ると指摘した。

インフレ率は今年の大半にわたって高止まりするだろうとした上で、サプライチェーンの制約が解消され、新型コロナの感染拡大が収まれば鈍化するという見通しを示した。

また、FRBは1─2回の利上げを行った後、8兆ドル超規模のバランスシートを「予測可能」なペースで縮小し始めるべきだとし、それは会合ごとに変わることはないが、前回のバランスシート縮小時よりも速いペースだと述べた。