「オミクロン株」影響 第5波の3倍の増加ペース 長崎大、14日流行予測発表

県内新規感染者数

 長崎県内の新型コロナウイルス新規感染者が13日、160人で過去最多となり、第6波突入が鮮明となった。昨夏の第5波など過去の流行に比べ急カーブを描いて増加=グラフ参照=しており、感染力が強いとされる新変異株「オミクロン株」の影響がうかがえる。
 第5波が起きる前の昨年7月2~15日、感染者数は1桁やゼロで推移。16日に2桁(12人)となったが、50人以上となったのは8月5日(51人)。100人を超えたのはさらに10日以上後の17日(104人)で、2桁から3桁に達するまでの期間は約1カ月だった。
 一方、第6波では今年1月5日に80日ぶりに2桁(15人)となると、10日に49人、12日84人、13日には160人と急増。わずか8日間で2桁から3桁に跳ね上がり、第5波の約3倍を超える速度で感染拡大している。
 長崎大新型コロナウイルス感染症疫学検討班は「過去の変異株の延長線上には位置しない、別次元の感染性を獲得したウイルス株による流行像」としており、14日に記者会見を開き流行予測を発表する予定だ。


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