身も心も温かく 名立駅にストーブ設置 マイ・ステーション作戦実行委員会

 心ほんわかのぬくもり―。えちごトキめき鉄道・名立駅の環境整備や活性化に取り組んでいる住民団体「名立駅マイ・ステーション作戦実行委員会」(畑虎夫実行委員長)は冬期間中、通学・通勤時間帯の冷え込む待合室にストーブの設置を行っている。発足以来10年以上続け、恒例となっており、一日の始まりに身も心も温かくしている。

電車待ちの間、ストーブで温まる名立区の高校生(13日午前7時すぎ)

 「名立駅ポカポカ作戦」と銘打ち、平成23年度の発足当初から開始。きっかけはJR西日本時代に、駅の自由記載ノートに高校生と思われる人から「朝寒いよー」と書き込まれていたこと。トキ鉄に移管後もストーブの貸与と燃料(灯油)の供給を受け、同会員のボランティアが交代で管理している。

 設置は直江津・糸魚川各方面行きが各2本停車する午前6時30分から約1時間。今季は昨年12月20日から始め、冬休み明けの今月11日に再開、3月中旬までを見込んでいる。

 降雪の13日朝、ストーブに当たっていた高橋琉星君(上越高3年)は「ストーブは冬場に無くてはならない存在。朝早くからつけていただき、感謝したい」、草間綾乃さん(高田農業高2年)は「ストーブに当たると、温かくていい。とてもありがたい」と話していた。

 ストーブの設置、片付けを担った同会事務局の三浦元二さん(71)は、鉄路は高校生や高齢者の移動に無くてはならないとし、「地域の足として守っていただき、駅の環境整備に努めていきたい」と思いを表した。

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