オンラインで牛の競り市 五島市など国内初の実証実験

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実証実験で競りの模様を映し出したモニター=五島市、五島家畜市場

 高速大容量、低遅延の通信技術を使った長崎県五島市などによるオンライン競り市の実証実験が13日、同市吉久木町のJAごとう五島家畜市場で始まった。悪天候で来島できない購買者に映像配信し、競りに参加できるか実現性を検証する。
 情報通信技術を活用して離島の課題解決を目指す、国土交通省のスマートアイランド推進実証調査の一環。購買者は交通機関の欠航などで同市場の競りに参加できない場合があるため、天候に左右されずに取引機会の確保を目指そうと、市や総合商社の双日九州(福岡市)などが委託を受け実施した。
 高速大容量、低遅延通信の「エッジコンピューティング技術」を使った映像配信を試みた。クラウドで集中管理せず、利用者や現場の近くでデータを処理する同技術を使ったオンライン競り市の実証実験は国内で初めて。
 13、14両日の牛の競り市に合わせて実施。場内にカメラを5台設置し、映像配信に遅れがないかや、画像の鮮明さなどを確認した。また、県外を含む来場者に、場内に設置したモニターを使って映像を説明。オンライン競り市に関するアンケートもした。
 双日九州の担当者は「調査を踏まえ、どのような仕組みが構築できるかまとめたい」とした。