寺島進が「駐在刑事」で共演の佐藤寛太の“進化”を称賛

テレビ東京系で本日1月14日にスタートする金曜8時のドラマ「駐在刑事Season3」(金曜午後8:00)に出演する、主演の寺島進をはじめ、北村有起哉、佐藤寛太、藤井美菜、市毛良枝がオンライン会見に出席した。

本作は、かつては警視庁捜査一課の敏腕刑事で、今は奥多摩警察署水根駐在所で人々に“駐在さん”として親しまれている主人公・江波敦史(寺島)が、奥多摩の魅力的な自然を背景に、人情とユーモアあふれるやりとりを交えつつも、謎が謎を呼ぶ殺人事件を解決していく人気ドラマシリーズ。

これまでにスペシャルドラマ6本、2020年1月クールに連続ドラマSeason2が放送され、今回のSeason3でシリーズスタートから約10年を数えることとなった。

まず、寺島は「ずっと見続けてくれる『駐在』ファンの方々に感謝するのと同時に、すべてのレギュラーキャスト、スタッフの皆さんに支えてもらってここまで来れた」と心から感謝の意を述べた。

そしてSeason3からは、依然として男中心の社会である警察組織で、女性としてのプライドを抱いて一心不乱に仕事に打ち込む刑事・和泉玲香が登場。他人に心を開かず、チームを信用しない一匹狼的な玲香の存在は、江波ともぶつかり合うことになる。

玲香を演じる藤井は、共感が持てる役どころへのやりがいと同時に、玲香がこれまでのパワーバランスを崩しかねない存在でもあることにプレッシャーを感じたそうで、「すごく緊張して現場に入ったんですが、最初のシーンが重めで余計に緊張感が増していたんです。その撮影の合間に、先輩方がひとりずつ順番にやってきては『セリフ、大変だよね』とか声をかけてくださるんです。それは皆さんがいっぺんに話しかけると圧をかけ過ぎてしまうと、気を使ってくださっているように感じたんです」と、周囲の気遣いのおかげで緊張がほぐれたことを明かした。

また、「この10年で変わったことは?」という質問に、寺島が「(佐藤)寛太が変わりましたね。Season1の時は、台本の2ページ分をワンカットでやるってところで結構かんでたんですよ。それがSeason3では説明セリフもスラスラ言いますし、やはり若さというか進化がすごいんだなと思いましたね」と挙げると、佐藤は「(警視庁第九方面本部奥多摩専任特別管理官である)軽部翔平は、すごく記憶力がいいという役なんです。メニューを一目で覚えるとか、殺人事件の現場の証拠品を何も見ずに答えたり。ある時、監督に『このシーンはワンカットでいきます』と言われてすごく動揺しちゃって(笑)。プレッシャーでかみかみになったのをすごく覚えてます」と、かつての苦い思い出を説明。

すると寺島が「実は、監督に『これ、ワンカットでいきましょうよ』って俺がささやいた(笑)。寛太がこれを乗り超えれば絶対自信になるからって…いい意味で新人を鍛えようという意図があった」と告白すると、佐藤は「それ、今初めて知りました!…ありがとうございます!」と、厳しくも優しい先輩の愛のムチに感謝した。

さらに、寺島自身が語る「『ばかやろう』とか『このやろう』と言わなくなった」という、この10年間での変化を受け、警視庁捜査一課の管理官・加倉井国広役の北村は「最初のスペシャルドラマの時、僕と寺島さんがガチンコで芝居をするシーンがあって、しばらく手探りでやってたんです。こんな感じかなってやってたら寺島さんが『もっと来いよ!』って。さすがに僕もちょっとムカッとしましたけど(笑)。そんな緊迫感のあるスタートだったのが、この『駐在刑事』なんです。その頃から比べると、寺島さんはすごく優しく穏やかになったという印象があります」と、本作で寺島の印象が変わっていったことを伝えた。

奥多摩の老舗「水根旅館」のおかみ・池原美也子を演じる市毛は「『奥多摩の景色、奇麗よね。いつも癒やされてるの』ってよく言っていただくんですが、それは本当にそうで、ここが東京都っていうことはすごいことですよね。小さな東京にこんなに自然の豊かな場所があるということなんですが、そこに感心しているだけではいけないなって(笑)。奥多摩の人間ドラマにスポットを当てる驚きの台本と、奥多摩の自然に負けないような人間らしさを表現していきたいですし、実際そうなっているんじゃないかな、と思っています」と話し、寺島も「自然豊かな奥多摩が舞台、それが『駐在』の真骨頂だと思っています。それにプラスして、素晴らしいキャストの皆さんと義理人情あふれるドラマを作りました。すごく癒やされるドラマになってますので、ぜひ最後まで見ていただきたいですね」と視聴者にアピールした。

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