沿岸地域の湿地保護を焦点に、塩城で世界沿岸フォーラムが開催

AsiaNet 94065 (0111)

【塩城(中国)2022年1月14日新華社=共同通信JBN】World Coastal Forum(世界沿岸フォーラム)が江蘇省塩城で 1月10-11日、オンラインとオフラインの両方で開催された。世界沿岸フォーラムの組織委員会によると、「Harmonious Coexistence:To Build a Community of Life for Human and Nature(調和のとれた共存:人間と自然のための生命共同体を構築する」をテーマに、世界的な生態文明を構築するために沿岸湿地の保護について徹底的な議論が行われた。

人間の沿岸開発活動の増加と気候変動による影響の悪化により、生物多様性の急激な低下、脆弱な生態系、頻繁な自然災害を伴う区域になり、沿岸地域の生態保護は世界共通の課題になっている。

特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(Convention on Wetlands of International Importance Especially as Waterfowl Habitat、ラムサール条約)、生物多様性条約(CBD)、移動性野生動物種の保全に関する条約(Convention on the Conservation of Migratory Species of Wild Animals)、国際自然保護連合(IUCN)などの国際機関は、湿地に焦点を当てた沿岸の生態保護と持続可能な開発を促進するために、世界的な沿岸フォーラムの開催を呼びかけた。

国際社会の呼び掛けに応え、中国政府は、国際社会の関係者と成功体験を共有し、共同保護行動を促進するために、世界沿岸フォーラムの開催を主導した。フォーラムは、沿岸湿地、渡り鳥、気候変動、海洋ブルーカーボン、生物多様性などの未来志向で実用的かつ主要な問題について突っ込んだ議論を行い、人間と自然のための生命共同体の構築に知恵と経験を提供した。

このフォーラムで採択されたInitiative on the Establishment of World Coastal Forum(世界沿岸フォーラムの設立に関するイニシアチブ)は、ラムサール条約の協力組織である国連食糧農業機関(FAO)、国際自然保護連合(IUCN)、他のロシア、韓国およびフランスの国際機関、関連する政府機関、関連諸国の在中国大使館、および国際都市の代表者によって認められ、支持された。彼らはビデオを通じてフォーラム開催に祝意を表した。同時に、中国は環境保護における国際協力の分野での取り組みで高い評価を得ている。

ソース:The Organizing Committee of the World Coastal Forum