映画「ハウス・オブ・グッチ」紹介 豪華俳優の”ものまね王座決定戦”開幕!

圧倒的な 情報量と豊富な知識に裏打ちされた考察、流麗な語り口で人気のYouTube映画レビュアーの茶一郎さん。映画スクエアの公式YouTubeチャンネル「映画スクエア Topic」で連載公開中の、茶一郎さんの「超スピード映画紹介」から、最新の紹介動画と書き起こしをお送りします。

茶一郎の超スピード映画紹介 「ハウス・オブ・グッチ」

実際のグッチ殺人事件をモデルにした、豪華俳優による「ものまね王座決定戦」開幕でございます。今回ご紹介する新作は『ハウス・オブ・グッチ』。

1970年代、一族経営で成り立つイタリアファッション界の帝国グッチ。グッチ経営者の息子と恋に落ちた主人公パトリツィアがその帝国でのし上がっていく、成り上がりと悲劇、栄枯盛衰を描く一本です。

監督はリドリー・スコット!グッチ一族(=ハウス・オブ・グッチ)というコロセウムで外部の主人公が戦う!過去作では『グラディエーター』、『アメリカン・ギャングスター』とも重なる リドスコ(リドリー・スコット)らしい主人公vs体制のストーリーですが、この熱い実話を監督、一歩引いてコメディ映画のように仕上げました。

劇中で「グッチは三流オペレッタ」というセリフがあります。まさしく三流『ゴッドファーザー』を狙って作ったかのような、とてもリドスコらしい人間に対する冷徹な眼差しが一族のスキャンダルを捉えました。

豪華俳優が曲者揃いのグッチ一族をコメディのように演じる怪演怪演のつるべ打ちは必見でございます。ただその監督の視線も次第に、笑えない現実の問題を深くえぐる展開になります。

リドリー・スコット御歳84、絶好調。今回の新作は『ハウス・オブ・グッチ』でした。

【作品情報】
ハウス・オブ・グッチ
2022年1月14日(金)より日本公開
© 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.


茶一郎
最新映画を中心に映画の感想・解説動画をYouTubeに投稿している映画レビュアー

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