国際光工学会SPIEが2022年学会賞を発表

21名の受賞者は、光関連の科学・技術で幅広い並外れた業績を示す

米ワシントン州ベリンハム--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 光学・フォトニクスの国際学会であるSPIEの表彰委員会は本日、栄誉ある年次表彰の受賞者を発表しました。当学会による本賞は、医学、天文学、リソグラフィー、光計測学、光学設計、コミュニティー・リーダーシップなど、さまざまな分野における変革的進歩をたたえるもので、技術的業績のほか、SPIEへの献身的な貢献や、その組織としての使命への支援を表彰します。

SPIE金メダル:マイケル・バーンズ氏

生体工学の研究に加え、エンジニア、物理学者、生物学者、医師と連携し、画期的な発見および革新での協業した傑出したキャリアが評価されました。

SPIE会長賞:トゥアン・ヴォー・ディン氏

多様な技術分野においてSPIEカンファレンスのリーダーシップで卓越した幅広い役割を担い、経験の浅い研究者や同僚を指導したことが評価されました。

SPIEディレクター賞:ジュリー・ベントレー氏

著者、コース指導、カンファレンス・プログラムのリーダー、委員会の委員、理事など、並外れた形で当学会に卓越した貢献を行ったことが評価されました。

SPIE墨子賞:トーマス・W・エッベセン氏

ナノ光学への驚異的な貢献、とりわけサブ波長ホールアレイを用いた異例の光伝送が評価されました。

SPIE生体医用光学分野ブリトン・チャンス賞:ブルース・トロンバーグ氏

診断および治療のためのバイオフォトニクス技術の開発における、影響力の大きな橋渡し研究と、リーダーシップ全般が評価されました。

SPIEバイオフォトニクス技術イノベーター賞:バート・ミュラー氏

心血管疾患や神経変性疾患、バイオインスバイアード材料による歯科用リペア、失禁治療など、21世紀の課題に対応する2D/3Dイメージングにおける傑出した貢献が評価されました。

SPIEルドルフ&ヒルダ・キングスレイク賞、光学設計分野:渋谷眞人氏

フォトリソグラフィー用位相シフトマスクを発明して、光学設計の発展に多大な貢献をもたらし、平面波展開に基づく結像理論の基礎を築いたことが評価されました。

SPIEハリソン・H・バレット賞、医用イメージング分野:マリエレン・ガイガー氏

デジタル画像形成、コンピューター支援診断、ラジオミクス、ラジオゲノミクスの分野における先駆的な取り組みが評価されました。

SPIEハロルド・E・エドガートン賞、高速光学分野:モナ・ジャラヒ氏

プラズモン時間領域分光とイメージング・システム、さらにそれらの科学的・産業的応用に関する先駆的な貢献が評価されました。

SPIEデニス・ガボール賞、回折光学分野:ガブリエル・ポペスク氏

ホログラフィーと生物医学アプリケーション向けの定量位相イメージングにおける画期的な貢献が評価されました。

SPIEジョージ・W・ゴダード賞、宇宙・空中光学分野:ミシェル・ステファンズ氏

地球と太陽の宇宙での基本的計測を目指し、技術的な障壁を減らして宇宙・空中光学の進歩のために標準を推進した技術革新、指導、傑出したリーダーシップが評価されました。

SPIE G・G・ストークス賞、光学偏光分野:アレックス・ヴィトキン氏

高感度で堅牢なストークスおよびミューラー測定のための高度な方法論の開発、ポラリメトリ計算および分析プラットフォーム、そして心臓病学、再生医療、血糖値測定、乳がんマージン評価を含む生物医学への応用など、組織ポラリメトリにおける幅広い貢献が評価されました。

SPIEチャンドラ・S・ビクラム賞、光計測学分野:ユルゲン・チャルスケ氏

流体力学、検査、航空宇宙、通信、生物医学におけるパラダイム変化を伴う計算レーザー計測への重要な貢献が評価されました。

SPIEフリッツ・ゼルニケ賞、マイクロリソグラフィー分野:ハリー・J・レビンソン氏

高度リソグラフィー・プロセス制御、特にイメージ・ログ・スロープ、マスク欠陥印刷性、薄膜光学最適化の概念に関する基礎的理解に寄与した優れた業績が評価されました。

SPIE多様性啓発賞:Qaisar Abbas Naqvi氏

光学および関連分野の高等教育と研究の追求を支援することで、これまで社会で十分に認知されていない層の女性および男性が生活を変革できるように支援した、その啓発的な姿勢と学生への献身が評価されました。

SPIEマリア・ゲッパート=メイヤー賞、フォトニクス分野:呉詩聡氏

ディスプレー技術と光素子デバイス技術に影響力の大きな貢献をし、その広範な応用を実現したことが評価されました。

SPIEマイマン・レーザー賞:ビル・クルプケ氏

レーザー科学と技術における科学的・技術的なコミュニティー・リーダーシップ、革新、そして多数の画期的な成果が評価されました。

SPIE:初期キャリア業績賞、学術フォーカス:バーヴィン・シャストリー氏

ニューロモーフィック・フォトニクス分野における先駆的な取り組みと、ナノフォトニクス、非従来型コンピューティング、シリコン・フォトニクスにわたる学際的研究への貢献、そして機械学習の新境地を開拓したことが評価されました。

SPIE初期キャリア業績賞、産業/政府フォーカス:ライオネル・クレルモン氏

迷光制御の分野、とりわけ超高速飛行時間画像の特性評価法の開発における多大な業績が評価されました。

SPIEマリア・J・イズエル教育者賞:ラージパル・シロヒ氏

リーダーシップ、能力開発、アウトリーチを通じて、光学分野で長年にわたって貢献したことが評価されました。

SPIEアデン&マージョリー・マイネル技術業績賞:ゲ・ワン氏

X線と光による分子トモグラフィー、そしてそれらを組み合わせた生物医学への応用を含む、先駆的な貢献が評価されました。

全てのSPIE賞と受賞者のリストは、こちらでご覧いただけます。

SPIEについて

光学・フォトニクスの国際学会のSPIEは、エンジニア、科学者、学生、ビジネス専門家を集め、光関連の科学と技術の前進に取り組んでいます。1955年に設立された当学会は、業界をリードするカンファレンスと展示会、SPIEデジタル・ライブラリーにおける紀要、書籍、ジャーナルの出版、キャリア向上の機会を通じて、グローバルな構成員とつながり、関係を構築しています。過去5年間に、SPIEは奨学金、教育リソース、旅費助成金、寄贈品、公共政策開発など、啓発と支援を通じて、光学の国際コミュニティーに2200万ドル以上の貢献をしています。www.spie.org

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