日立Astemo、全日本ロードはJSB1000に作本、ST1000に渡辺を起用。ST600とアジアロードASB1000にも新規参戦

 1月14日、ホンダは『2022年 Hondaモータースポーツ参戦体制発表会』を開催。それと同時に日立Astemoは全日本ロードレース選手権のJSB1000、ST1000、ST600に参戦する『Astemo Honda Dream SI Racing』とアジアロードレース選手権ASB1000に参戦する『Astemo SI Racing with Thai Honda』の体制を明かした。

 伊藤真一監督が率いるエス・アイレーシングは、2020年から新チームを結成。初年度はKeihin Honda Dream SI Racingとしてブルーのカラーで参戦したが、日立オートモティブシステムズ、ケーヒン、ショーワ、日信工業の4社が2021年1月1日をもって経営統合して『日立Astemo』となったことからAstemo Honda Dream SI Racingとしてレッドのカラーに変更された。

清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)/2021年全日本ロード第6戦岡山 JSB1000 決勝

 ライダーは、JSB1000に清成龍一、ST1000に作本輝介、初年度はJSB1000で2年目はST1000に渡辺一馬が起用された。しかし、清成がTOHO Racingに移籍することが2021年12月11日に発表され、2022年はどのようなライダーラインアップとなるかに注目が集まった。

Astemo Honda Dream SI Racingが使用するホンダCBR1000RR-Rのカラーリングイメージ

 そして今回、日立Astemo株式会社がエス・アイレーシングへのスポンサー活動を2022年シーズンも継続することを発表。2021年にチャンピオンを獲得した渡辺が引き続きST1000クラスにゼッケン1で参戦し連覇をめざすとともに、ST1000クラスでランキング2位だった作本がJSB1000クラスにステップアップすることが決定した。

作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)/2021年全日本ロード第7戦オートポリス ST1000 予選

 さらに、2016年に日本でレース活動を行っていたムクラダ・サラプーチを起用しST600クラスに初参戦。加えて、アジアの若手ライダーの育成を担うため、FIMアジアロードレース選手権ASB1000クラスにパサウィット・ティティワララックを起用しフル参戦するとともに、JSB1000で戦う作本もASB1000クラスにスポット参戦することを明かした。

 2022年シーズンは新しい体制で参戦するすべてのクラスでシリーズチャンピオンの獲得を目指すという。

伊藤真一監督と渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)/2021年全日本ロード第7戦オートポリス ST1000 決勝

■伊藤真一監督
「今シーズンも日立Astemo株式会社とともに戦えることを光栄に思います。昨シーズンは念願の全日本チャンピオンをST1000クラスで獲得いたしました。今シーズンはアジアの若手ライダー2名を新たに迎え、全日本ロードレース選手権シリーズに3クラスと、戦いの場をアジアに広げFIMアジアロードレース選手権ASB1000クラスにも参戦いたします」

「モーターサイクル用パワートレイン、サスペンション、ブレーキシステムで世界トップの日立Astemoの技術力をバックに、すべてのクラスでチャンピオンをめざします。今シーズンもたくさんのご声援よろしくお願いします」

■作本輝介(JSB1000クラス)
「今シーズンは、Astemo Honda Dream SI RacingからJSB1000クラスに初参戦することができ大変嬉しく思います。自分自身にとって新たなチャレンジになりますが、シリーズチャンピオンをめざしてチーム一丸となって頑張りますので、応援よろしくお願いします」

■渡辺一馬(ST1000クラス)
「今シーズンも Astemo Honda Dream SI Racingのライダーとして走らせて頂けることに、チーム、スポンサーの皆さまに感謝いたします。昨シーズンは、全日本チャンピオンを獲得できたことで自分自身も成長できたと感じています」

「今シーズンは、チーム全員で勝ち獲ったチャンピオンの証であるゼッケン1で2連覇をめざし全力を尽くしますので、たくさんの応援をよろしくお願いします。

■ムクラダ・サラプーチ(ST600クラス)
「Astemo Honda Dream SI RacingからST600クラスに参戦するムクラダ・サラプーチです。ハイレベルな環境で新たな経験を積めることを大変嬉しく思います。全戦でポイント獲得をねらい、表彰台にも立てるよう頑張りますので、応援をよろしくお願いします」

■パサウィット・ティティワララック(ASB1000クラス)
「Astemo SI Racing with Thai HondaからARRC ASB1000クラスに参戦するパサウィット・ティティワララックです。Astemo Honda Dream SI Racingのような経験豊富なチームの一員として参戦できることを大変嬉しく思います」

「ASB1000クラスは初となりますが、いち早くマシンに慣れ、表彰台に立てるよう努力いたしますので、応援をよろしくお願いします」

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