ホンダ、2022年のインディカー参戦体制を発表。佐藤琢磨のチームメイトとして20歳のデイビッド・マルカスがデビュー

 ホンダは1月14日、18時からオンラインで行われた2022年のモータースポーツ参戦体制発表のなかで、2022年にNTTインディカー・シリーズに参戦する6チーム17台のラインアップを発表した。チップ・ガナッシ・レーシングの1台、そしてアンドレッティ・オートスポートの1台がTBA(後日通知)となっている。

 2021年シーズンは参戦2年目のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)の活躍によりシリーズタイトルを掴み取ったホンダ。2022年に向けて既に多くのチームからドライバー体制が発表されているとおり、1月14日時点で17台中15人のラインアップが確定している。

 ディフェンディングチャンピオンとなったアレックス・パロウはチップ・ガナッシ・レーシングから継続して参戦。また12月に発表があったとおり、インディ参戦13年目を迎える佐藤琢磨はデイル・コイン・レーシングに移籍して新たなシーズンを迎えることとなった。

 一連の体制発表の後、発表会では佐藤琢磨からのビデオメッセージが公開された。

「みなさん、こんにちは。2022年シーズンデイル・コイン・レーシングからインディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨です。いつも応援してくださりありがとうございます」と語り出した琢磨。

「2021年はなかなか思うような結果に結び付かず、試練のシーズンとなりましたが、全レース追い上げてゴールするという戦い方の中で、多くの収穫もありました」

「2022年は新体制となりますが、今からすごく楽しみにしています。デイル・コインは過去に在籍したチームの中では、最も小さな規模になりますが、少数精鋭のスタッフが揃っており、非常にコンペクティブなチームです。昨今の状況下で、プレシーズンテストが非常に限られており、実走行はわずか1日のみのテストで開幕を迎えることになりそうですが、できるかぎりの準備を進めていきたいと思っています」

「開幕戦は2月27日にフロリダ州のセント・ピーターズバーグの市街地コースで開催されます。インディカー・シリーズ参戦200戦目となるレースになりますので、新チームでのキックオフを楽しみにしています」

「また、インディ500では、2021年のリベンジを果たすべく、ふたたび勝利を目指して頑張りたいと思います。全17戦、北米での挑戦13年目の2021年も全力で走りたいと思います。2022年シーズンも、応援のほど、よろしくお願いします」と、琢磨はインディカー・シリーズ参戦13年目となる2022年シーズンに向けた意気込みを語った。

 2022年シーズン、ホンダユーザーからインディカーデビューを迎えるのは2名。2021年インディ・ライツのランキング2位、20歳のデイビッド・マルカスがデイル・コイン・レーシングから参戦し、佐藤琢磨のチームメイトとなる。もうひとりは2021年インディ・ライツのランキング6位、21歳のデブリン・デフランチェスコで、アンドレッティ・シュタインブレナー・オートスポートから参戦する。

 2022年シーズンのNTTインディカー・シリーズは2月27日にセント・ピーターズバーグで開幕を迎える。

■ホンダ/HPD 2022年NTTインディカー・シリーズ

参戦ドライバー/チーム

No. Driver Team

6 エリオ・カストロネベス マイヤー・シャンク・レーシング

60 シモン・パジェノー マイヤー・シャンク・レーシング

8 マーカス・エリクソン チップ・ガナッシ・レーシング

9 スコット・ディクソン チップ・ガナッシ・レーシング

10 アレックス・パロウ チップ・ガナッシ・レーシング

48 ジミー・ジョンソン チップ・ガナッシ・レーシング

TBA TBA チップ・ガナッシ・レーシング

15 グレアム・レイホール レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング

30 クリスチャン・ルンガー レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング

45 ジャック・ハーヴィー レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング

18 デイビッド・マルカス デイル・コイン・レーシング

51 佐藤琢磨 デイル・コイン・レーシング

26 コルトン・ハータ アンドレッティ・オートスポート

27 アレクサンダー・ロッシ アンドレッティ・オートスポート

28 ロマン・グロージャン アンドレッティ・オートスポート

TBA TBA アンドレッティ・オートスポート

29 デブリン・デフランチェスコ アンドレッティ・シュタインブレナー・オートスポート

2022年シーズンはデイル・コインに移籍する佐藤琢磨

© 株式会社三栄