沖縄コロナ1596人、自宅療養7390人最多 米軍480人(1月15日朝)

 沖縄県は14日、10歳未満から90代以上の1596人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。療養中の患者は計1万1624人でそのうち自宅療養者は7390人となり、それぞれ最多を更新した。重点医療機関で感染などによって欠勤した医療従事者も681人と増加しているため、同機関以外の2病院でも軽症者が療養しているという。米軍基地関係者は480人だった。
【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況
   流行第6波に入った県内では重症者0人を維持するが、中等症患者は149人に上る。国の重症度分類に基づくと、肺炎の所見がある中等症Ⅰが96人、呼吸器不全の同Ⅱは53人。感染は若者から中高年に広がり、基礎疾患のある患者も増えていることから、糸数公医療技監は「オミクロン株は肺炎は少ないが、感染者が増え続けると重症者が出る可能性もある」と懸念する。
 県は7日に県全体の医療フェーズを5に引き上げ、重点医療機関21カ所に対して14日を目安に648床の確保を要請していた。医療従事者の相次ぐ欠勤により、最大病床を635床に引き下げたが、14日時点で確保できたのは453床と約180床不足している。  (嘉陽拓也)
 
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