~中古車の売買から廃車の買取まで~自動車の循環型社会を生み出すベンチャー企業【#4.ユニオンエタニティ株式会社】

「関西・大阪のこれからを担うユニーク企業特集」

2025年の「大阪・関西万博」の開催が迫る中、今後ますます発展していくであろう”大阪”

大阪らしいユニークな発想や、楽しい仕掛けで関西を盛り上げようと奮闘する企業にスポットを当てた企画です。

第4弾は、廃車の買取サービスや、中古車を売買できるサービスサイトを運営する「ユニオンエタニティ株式会社」をご紹介します。

廃車買取の”ハイシャル”

2016年創業のITベンチャー企業「ユニオンエタニティ株式会社」

この会社では、車に関連する3つの事業を展開しています。

1つ目が、廃車買取の”ハイシャル”です。

廃車買取のハイシャル

ハイシャルはどんな車でも0円以上の買取保証する廃車買取サービスです。

引き取り費用・手続き代行費用もかからずに、費用0円で廃車が完了します。その上、買取価格もつくケースが多数あります。

通常、年式の古い車や、走行距離が多い車、事故車などは処分する際に費用がかかってしまうことがあります。

しかしハイシャルでは、これまでの車種のデータをもとに自動車の解体業者や輸出業者、中古車の販売業者など、その車の適正に応じた業者を選択し提供するため、処分費用がかかることはありません。

自宅や修理工場までレッカーで車を引き取りに行き、その後の面倒な廃車手続きもスタッフが無料で行ってくれます。

全国の業者と連携しているので、日本各地どこからの依頼でも対応することができます。

実車査定を行わず電話やメールといったインターネット上で買取依頼が終了する非対面型のサービスになっているので手続きもラクチンです。

これまでの受注件数は8万台超え!

確かな信頼と安心、そしてインターネット上で完結してしまうという手軽さから、リピーター率も右肩あがりだそうです。

車の陸送サービス”車陸送.com"

2つ目は、車の陸送を行うサービス”車陸送.com”です。

車の陸送・輸送を格安での依頼なら車陸送.com (car-rikusou.com)

遠方への引っ越しや転勤が決まり、車を輸送したい人、ネットオークションなどの個人売買で車の陸送を考えている人などにおすすめのサービスです。

インターネットからの問い合わせで、スタッフが車の引き取り日時、納車日時の調整や輸送ルートから最安の輸送費用をお調べします。

当日は、指定の住所まで輸送業者が来てくれるのを待っているだけでOK。

こちらもハイシャル同様、全国対応しています。

車の個人売買・フリマの”クリマ”

ハイシャルの事業を展開する中で、「車は古くなってきたけど廃車として売るのはまだ勿体ない」と話す人が多いことが分かってきました。

そこで生まれたのが、3つ目の事業、車の個人売買・フリマの”クリマ”の運営です。

車を買いたい人と売りたい人をマッチングさせるインターネット上のプラットフォームになっています。

中古車の個人売買|安心でお得なフリマサイト【クリマ】 (kuruma-furima.jp)

車を売買する際、類似サイトでは車両の取引価格によって手数料が変わるサイトが殆どです。

しかしクリマでは業界では珍しい一律5500円と業界最安値の手数料で提供しています。

さらにオプションメニューとして、売買後の車の名義変更や書類の手続きをスタッフが行うサービスも用意。

また、万が一車が売れなかった場合でも、廃車買取サービス”ハイシャル”の買取保証がついているため、安心して出品することができます。

このように、中古車の売買、車の輸送、そして廃車の買取と車に関する一連のサイクルをすべて一つの会社で行っているのがユニオンエタニティ株式会社の最大の強みなのです。

ユニオンエタニティ株式会社の代表・安部哲史さんです。

もともと車の売買を行う会社で働いていた安部さんは、当時まだほとんど手を付けられていなかった廃車の部門に着目し、これまでの経験やノウハウを生かして今から5年前の2016年に会社を立ち上げました。

安部さんの経営理念は「人と人のつながりを大切に、成長し続けていく」こと。

ユニオンエタニティの3つの事業はすべて、車でお困りのユーザーとそれを手助けする業者、もしくは売り手と買い手など、人と人をつなげるパイプのような役割をしています。

人と人がつながってこそ、そこに仕事が生まれる。

サービスを利用してくださるお客様、全国各地でサービスを提供するために連携している業者、事業に関わるすべての人を大切にして仕事をすることを信念に置き、働く従業員にもその思いの共有を行っています。

そのため、従業員の採用にも非常に力を入れています。

会社の理念に共感してくれ、社風に合った人しか採用しないため、入社してから離職する人がほとんどいないんだとか。

離職率の高いベンチャー企業としては非常に珍しいケースです。

従業員は20代後半から30代前半が多く、社内は和気あいあいとしていて、フレッシュな印象を受けました。

また、従業員には自主性を大事に仕事をしてもらうようにしていると話す安部さん。

誰かの指示を待つのではなく、自ら考える。アイディアを出して実践する。

より良くしていくにはどうすればいいのか?という気持ちを従業員全員が持っているからこそ、次々に新しい事業を生み出すことができているのだと実感しました。

良い人材は良い会社を作る。これを体現しているかのようですね。

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