昨年8月に北米仕様が公開となった新型フェアレディZだが、東京オートサロン2022の日産ブースにて、待望の日本仕様がアンヴェールとなった。日本仕様では、日本国内限定240台の「Proto Spec」と9速ATを搭載するラグジュアリーグレード「Version ST」の2グレードを展開する。新型フェアレディZは、2022年6月下旬から順次販売予定。気になる価格(税込)は、「Proto Spec」のみ696万6300円と公表された。
国内限定240台の「Proto Spec」と9速AT搭載のラグジュアリーグレード「Version ST」をお披露目
新型となるフェアレディZは、スカイライン400Rにも搭載された405PSを発生するVR30DDTT型の3L V型6気筒ツインターボエンジンが搭載され、組み合わされるミッションはスカイライン400Rには設定されていない6速のMTと新開発となる9速のATが用意されている。
今回発表された日本仕様では、日本国内で240台の限定販売となる「Proto Spec」と9速ATを搭載するラグジュアリーグレードの「Version ST」の2グレードを展示。
先に発表された北米仕様では、同じく現地で240台限定となる「Proto Spec」のほか、「Sport」と「Performance」の合計3グレードとなっていたが、日本仕様は「Proto Spec」に加えて最もベーシックな「フェアレディZ」に「Version S」と「Version T」、そして「Version ST」という5つのグレードが用意される。
「Version S」がMTのみ、「Version T」がATのみとなる以外は全グレードでMTとATが設定されるため、どちらを選択するか悩むユーザーも増えそうである。
国内限定240台の「Proto Spec」は696万6300円
2020年に公開されたプロトタイプに着想を得た「Proto Spec」は、イカズチイエローとスーパーブラックの2トーンのボディカラーをはじめ、専用のチタニウムゴールドカラーのレイズ製19インチ鍛造ホイールやイエローカラーのアルミキャリパー対抗ピストンブレーキ、イエローのアクセントカラーをまとったシートやインテリアなどを備えている。
この「Proto Spec」は696万6300円という車両本体価格で、2月7日からメルマガ会員限定でオンラインでの注文がスタートとなり、240台を超える応募があった場合は抽選の上、当選者が決定される流れとなるとのこと。
新型フェアレディZは2022年6月下旬から順次販売開始予定
なお、現時点では「Proto Spec」以外の車両本体価格は明らかになっていないが、限定車となるこのグレードが現時点での最高額車になるということで、他グレードについてはこれよりも安い価格となるが、果たして最もベーシックな仕様がどのくらいの価格になるのか気になるところである。なお新型フェアレディZは、2022年6月下旬から順次販売を開始する予定となっている。
[筆者:小鮒 康一/撮影:佐藤 正己]