全国都道府県対抗女子駅伝 2年ぶりきょう号砲 長崎県勢 廣中は9区 3大会ぶり入賞に手応え

健闘を誓う長崎県チーム=京都市内

 第40回全国都道府県対抗女子駅伝大会は16日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)発着の9区間42.195キロのコースで行われる。昨年はコロナ禍の影響で中止となり、2年ぶりの開催。スタジアムは無観客で、沿道での応援も自粛を求めている。スタートは午後0時半。15日は正式オーダー提出や監督会議が行われ、東京五輪の1万メートルで7位、5000メートルも9位に入った長崎県チームの廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は最終9区に起用された。
 レースは京都、兵庫、群馬、福岡、宮城、千葉などが優勝争いの中心になりそうだ。東京五輪1500メートル8位の田中希実(豊田自動織機TC)は兵庫の1区、同五輪マラソン8位の一山麻緒(ワコール)は鹿児島の9区、1万メートルで日本歴代2位の30分45秒21をマークした不破聖衣来(拓大)は群馬の4区に起用された。長崎も廣中らを軸に、上位が狙える力を備えている。

◎3大会ぶり入賞に手応え

 3大会ぶりの入賞を目指す長崎県チームは14日に全員が合流して、最終調整をしてきた。藤永監督(五島高教)は「1、9区の実業団勢を柱に、調子のいい選手から並べた。中止になった男子の分まで、長崎は元気だという姿を見せたい」と手応えを口にする。
 好調な1区森(積水化学)で流れをつくり、レースを進めたい。経験豊富な主将は「5、6年前も1区を任せてもらって、2回とも入賞しているので、いいイメージを持てている。走りやすい位置でたすきをつなぎたい」と本番を楽しみにしている様子だった。
 9区廣中(日本郵政グループ)に入賞ラインが見える位置で渡せるかが鍵となる。全国高校駅伝8位の諫早高勢は2、5、6区に起用。同校主将の6区水谷は「しっかり状態は上がっている。県代表として貢献したい」と意気込んでいた。

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