文部科学省、新型コロナ第6波で受験機会確保を大学へ要請

オミクロン株による新型コロナウイルスの感染拡大を受け、文部科学省は全国の国公私立大学に対し、1人の受験生も受験機会を失うことがないよう文書で要請した。新型コロナで受験できなかった試験があった場合、それ以外の結果で合否判定することなどを求めている。

文科省によると、文書は増子宏高等教育局長名で、大学院大学を除く全国の国公私立大学長宛てに送られた。オミクロン株の感染が全国で急拡大し、広島、山口、沖縄の3県にまん延防止等重点措置が発令された現状を踏まえ、受験生が受験機会を失わないようにするための対処を大学に要請している。

対策の例としては

・大学入学共通テストを課している大学で、大学入学共通テストの本試験、追試験とも受験できなかった受験生が出た場合、個別学力検査と調査書などで合否判定する

・個別学力検査の本試験、追試験、別日程振り替えとも受けられなかった受験生に対しては、大学入学共通テストと調査書などで合否判定する

・個別学力検査の本試験、追試験、別日程振り替えとも受けられなかった受験生が大学入学共通テストを受けていない場合は、再度の追試験を設定して個別学力検査を行うか、受験生本人が記載する活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書、小論文、面接などを組み合わせて合否判定する

-を挙げた。

同時に大学入学共通テスト、個別学力検査の両方を受けられなかった受験生に備え、相談窓口の開設も求めている。

参考:

【文部科学省】令和4年度大学入学者選抜における受験機会の更なる確保について(PDF)

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