【中国】キヤノン、珠海のコンパクトデジカメ工場閉鎖へ[電機]

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キヤノンが、広東省珠海市にあるコンパクトデジタルカメラの生産拠点を閉鎖する準備を進めていることが分かった。スマートフォンの普及が進む中、コンパクトデジカメの需要が減少していることに加え、新型コロナウイルスの影響で部品供給が停滞しているため。

同工場はキヤノンとしては中国唯一のコンパクトデジカメの生産拠点。今後、日本国内での生産に移管していく。中国国内には遼寧省大連や広東省中山、深セン、江蘇省蘇州に複合機やレーザープリンターなどの工場がある。それらの工場では生産を継続する。

現地法人の「佳能珠海(キヤノン珠海)」は1990年の設立。コンパクトデジカメの主力工場として稼働していたが、需要減に伴い生産を縮小。ピーク時の2012年ごろには従業員数が1万人に上ったが、足元では約900人まで減っていた。

キヤノン珠海が21年末に公表した環境報告書によると、珠海工場の20年の生産実績は、カメラレンズが1,229万枚、コンパクトデジカメが102万9,000台。

キヤノン中国法人の幹部によると、現在は臨時休業して生産終了に向けて動いているという。同幹部は「32年の歴史を持つ工場を閉鎖せざるを得なくなったことは非常に残念だ」と話した。工場従業員については、「現地政府の指導にのっとって経済補償金を支払った上で、主に周辺の企業と相談しながら再就職を支援していく」と説明した。