【16日】長崎県内で新たに180人コロナ感染 スーパーでクラスター

左から16日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(15日午後7時現在)

 長崎県などは16日、県内10市6町で計180人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。1日当たりの感染者数は過去2番目に多く、1週間前からは約6倍増。長崎市のスーパーで新たなクラスター(感染者集団)が発生した。
 長崎市は56人の感染を確認し、このうち18人が感染経路不明。スーパー「ララなめし」(同市滑石2丁目)で、16日までに従業員5人の感染が判明し、市がクラスターと認定した。運営する生活協同組合ララコープ(西彼長与町)のホームページによると、感染者判明を受け、13日夜から休業していたが、消毒を終え、安全を確保できるとして17日から営業を再開する。また、市は北総合事務所の50代男性職員1人の感染を公表した。市民や事業者との接触はなく、14日以降出勤していない。
 佐世保市では69人を確認。10~40代の男性海上自衛隊員3人、陸上自衛隊相浦駐屯地に所属する40代男性隊員の陽性が判明。米海軍佐世保基地従業員3人、学校関係者の50代女性も感染した。
 諫早市では、13日にクラスター認定した保育園で、新たに園児7人の感染が判明。一度は陰性だったが、症状が出たため検査したところ陽性だったという。同園の感染者は計27人になった。
 新上五島町では、20代男性会社員ら3人の陽性が判明。県は16日、新上五島医療圏の病床確保フェーズを「1」から初めて「4」に引き上げた。確保病床は4床から17床に増加した。
 このほか、松浦市在住の女性1人の感染が県外で確認された。県内事例には含まれない。


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