ダカールラリー帰りのセバスチャン・ローブが新型WRCカーをテスト。モンテカルロへの準備完了

 WRC世界ラリー選手権で9度のワールドチャンピオンを獲得したセバスチャン・ローブが1月16日、ダカールラリー2022でサウジアラビアを駆け抜けた『BRXハンターT1+』からMスポーツ・フォードが開発した最新WRCカーの『フォード・プーマ・ラリー1』へと乗り換え、今週末に行われるラリー・モンテカルロに向けた事前テストを完了させた。

 元日から14日までの期間に中東のサウジアラビアで開催されたW2RC世界ラリーレイド選手権第1戦ダカールラリーに参戦し、進化したバーレーン・レイド・エクストリームのBRXハンターで準優勝を果たしたローブ。彼は短いインターバルを挟み、今週20日(木)から23日(日)かけて開催されるWRC開幕戦モンテカルロに参加する予定だ。

 そのための準備として、ローブと契約を結んだMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、16日(日)に元選手権9連覇王者によるプラグイン・ハイブリッドマシンの事前テストを実施した。

 開幕戦に向けたこのテストは約1週間かけて行われており、約2年ぶりにWRC復帰を果たすローブが乗り込む以前には、チームメイトのアドリアン・フルモーとクレイグ・ブリーンがフォード・プーマ・ラリー1をドライブしている。なお、12日(水)にブリーンがクラッシュを喫し、新型車両が谷底へ転落するアクシデントがあったものの、その後マシンは修復されガス・グリーンスミスも“レジェンド”の走行前にテストを終えている。

 モンテカルロを想定したターマック(舗装路)でのテストを完了したローブは現地16日に自身のTwitterを更新し、「景色も(気温も)がらりと変わった。しかし、変わっていないことがひとつあるとすれば、それはフォード・プーマ・ラリー1をドライブする楽しさだ」とコメントしている。

WRC元9連覇王者がラリー・モンテカルロでドライブするフォード・プーマ・ラリー1
セバスチャン・ローブ駆るBRXハンターT1+(バーレーン・レイド・エクストリーム) ダカールラリー2022
バーレーン・レイド・エクストリームからダカールラリー2022に参戦したセバスチャン・ローブは、ナッサー・アル-アティヤ(TOYOTA GAZOO Racing)に次ぐ総合2位表彰台を獲得した

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