「古代テクノポリス山口」について学ぶ 1月23日に山口大学で「お金と銅と史跡周防鋳銭司跡の調査」講演会

▲史跡周防鋳銭司跡全景(北から)

 第39回異文化交流研究講演会「古代テクノポリス山口―お金と銅と史跡周防鋳銭司跡の調査」(山口大学人文学部異文化交流研究施設主催)が、1月23日(日)午後4時から5時半まで、同大学(山口市吉田)人文学部大講義室である。来場だけでなく、Zoomによるウェブ配信も行われる。     

 平安時代、国の貨幣を鋳造していた周防鋳銭司跡では、皇朝十二銭のうち、「富壽神寳」から「乾元大宝」までの8種が鋳造されていたとされる。近年、山口県域が古代日本を代表する最先端鉱工業地域のひとつ「古代テクノポリス」だったと考えられるようになってきており、東大寺盧舎那仏の造立に使用された銅や、皇朝十二銭の製作を手がかりに、その実態を読み解いていく。    

 講師を務めるのは、同学部客員教授の田中晋作さん。田中さんは、大阪府池田市立歴史民俗資料館館長を経て、2012年4月から2021年3月まで山口大学人文学部教授、同年4月から客員教授を務める。2016年から、山口大学山口学研究センター研究プロジェクト「古代テクノポリス山口 その解明と地域資産創出を目指して」に参加。古墳時代を対象に、国内の古代国家形成のメカニズムについて、政権構造や軍事に視点を置き研究している。          

 入場無料で、会場での聴講は事前申し込み不要だが、ウェブ配信は1月20日(木)までにウェブサイト(https://www.hmt.yamaguchi-u.ac.jp/2021/12/27/17652.html)から事前登録が必要。    

 問い合わせは、同学部エムデ研究室(TEL083-933-5287)へ。

© 株式会社サンデー山口