企業の水道料金17年間分未徴収 対馬市、1社の51万円

 対馬市水道局が、同市美津島町の民間企業1社の水道料金について、2003年4月から20年11月にかけて計51万4990円分を徴収していなかったことが17日、分かった。使用者情報を記す台帳への記載漏れが原因。約17年間の未徴収額のうち、民法上の時効に該当しない2年間分の7万1760円を請求し、回収した。
 同局によると、旧美津島町時代の03年に水道メーターの移設工事があった際、水道料金を請求する時に使う台帳に、同社が水道を利用していることを示す住所などの使用者情報を記載していなかったという。
 20年8月に匿名の通報が同局にあり、調査して発覚した。同局は、匿名の通報者に配慮したとして未徴収の事実を公表していなかった。台帳の記載を担当した当時の職員は特定できなかったという。同局は再発防止策について「ダブルチェックをしっかりとしていきたい」としている。


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