東武宇都宮百貨店(宇都宮市宮園町、守徹(もりとおる)社長)は、宇都宮本店(同所)の改装を進めている。スポーツとメンズ売り場を融合した4階フロアに続き、6階フロアでは「美と健康」をテーマに関連するサービスを提供する店舗を誘致し、集客してモノを売る業態からの転換を図る。
テーマの「美と健康」について、同社の佐藤勝美(さとうかつみ)常務本店長はこれまで培ってきた接客などのノウハウを生かせる分野といい、「百貨店にサービス機能を付加することで、新しいお客さまを呼び込んで顧客層を拡大していきたい」との考えを示した。
現在、6階フロアでは、女性専用フィットネスクラブ「カーブス」と「ヘアーサロン ソシエ」が営業している。
2月1日には定額制セルフエステ「BODY ARCHI(ボディアーキ)」が開業する。同店は、客が自ら機材を操作して施術する店舗。プロ仕様の最先端エステマシンが利用できる。
佐藤氏は「コロナ禍でEC(電子商取引)が盛んになってきているが、サービスはお店に行かなければ享受できない。来店したついでに買い物してもらうことにも期待している」と話した。
このほかにも6階フロアには、学びや遊びなど体験を提供できる店舗の誘致を進める。残りの区画については「スピード感を持って、今年の秋までには決着させたい」との意向だ。
また2021年4月に、スポーツとメンズ売り場を融合して「紳士服・スポーツ・ゴルフウエアフロア」として改装した4階フロアについては、登山・アウトドア用品販売の「好日山荘」が加わったことで、「今までいなかったお客さまが来店してくれる。男女で来店される方も増えた印象」と説明した。