"落語を超えた究極の話芸"と絶賛される傑作新作落語が小説化! 立川志の輔『大河への道』が3月発売!

株式会社河出書房新社は、 立川志の輔『大河への道』(河出文庫)を3月7日(月)より全国書店にて発売。 立川志の輔の新作落語「大河への道―伊能忠敬物語―」は、 2011年の初演以来、 “落語を超えた究極の話芸”と絶賛され再演を繰り返す超人気演目。 「地球の大きさを知りたい」と50歳で隠居してから江戸に学び、 17年もの歳月をかけて、 日本中、 約4万キロを歩いて測量し「大日本沿海輿地全図」(別名「伊能図」)を作り上げた伊能忠敬の生涯と、 「伊能図」の極めて精度が高いことに驚嘆した立川志の輔が、 自ら新作落語として練り上げた壮大な物語。 現在「志の輔らくご in PARCO 2022」(1月5日~1月31日、 渋谷 PARCO劇場)でも、 “伊能図完成200+1年記念”として本作が口演されている。 河出文庫『大河への道』は、 この新作落語から書き下ろされた小説版。 落語の世界観や物語はそのままに、 登場人物の心の機微を丁寧に活写した感動の作品。 5月20日には、 俳優・中井貴一が主演をつとめる映画「大河への道」(中西健二監督・森下佳子脚本)が全国公開される。また、 ビッグコミックオリジナル増刊号(小学館)では漫画「大河への道」も好評連載中。 立川志の輔による傑作を、 「落語」で、 「映画」で、 「漫画」で、 そして河出文庫による「小説」で心ゆくまで楽しもう。

「大日本沿海輿地全図」―別名「伊能図」。 文政4(1821)年完成―は、 日本で最初に実測して作成された日本地図(それまで江戸時代に主に使われていたのは国絵図)。 その精度はかなり高く、 現代の地図を重ね合わせてもほぼ海岸線が重なるほどで、 幕末に測量に来たイギリス海軍が正確さに驚嘆し幕府から譲り受けただけで測量作業を切り上げて帰ったというエピソードが残っている。 また緯度に至っては伊能測量隊が導き出した、 緯度1度の距離=28.2里は1分に直すと1845.63mで、 その誤差は0.2%程度にとどまっている。 その後、 明治以降は陸軍が近代地図の製作を担うことになるが、 基本資料としては伊能図を用いながら補足調査して作成。 屋久島や種子島などは昭和4(1929)年まで、 伊能図が流用されていた。

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