冬季国体の沖縄県選手団が結団式「他県驚かせる試合を」

 第77回国民体育大会冬季大会の県選手団結団式が17日、那覇市の県体協スポーツ会館で開かれた。アイスホッケーの成年男子とスキーの成年・少年男子に出場する沖縄代表の選手や関係者が出席し、決意表明した。アイスホッケーは栃木県で今月26~30日(いちご一会とちぎ国体)、スキーは秋田県で来月17~20日(美の国あきた鹿角国体)の日程で行われる。

 アイスホッケー成年男子は予選となる九州ブロック大会で準優勝し、本戦進出を決めた。新里大主将などがメンバー入り。26日の1回戦で神奈川と戦う。

 チームには県外の高校で技術を磨き大学に進んだメンバーが合流。県アイスホッケー連盟の儀間真実理事長は「力のある若手の新戦力が加わり、ベテランも含めて層が厚くなり、スピードも上がっている。他県のチームを驚かせる試合はできる」と力を込めた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で大学がオンライン化を進めていることもあり、大学生のメンバーが帰省して例年以上に合同練習ができていることも、チーム力の向上につながっているという。

 FWの渡久山勝炉希(立命館大)は「本戦に行くことは定着してきた。今度は本戦でも安定して1、2勝できるようにしたい」と目標を語る。神奈川戦に向け「攻められる時間が長くなると思う。守りからいい攻撃につなげるようにしたい」と初戦突破を誓った。

 スキー競技は成年男子に4人、少年男子に1人の5選手がジャイアントスラロームに挑む。

 (謝花史哲)

 県選手団は次の通り。

 【アイスホッケー】

▽団長・山入端惠子(県スポーツ協会副会長)、総務・金城有香(同事業課)

▽監督・渡久山勝(オートリペア勝炉希)

▽成年男子 上原士門(ANAウィングス)、河合賢太(カワイコーポレーション)、新里大(アルペン)、儀間大知(沖縄エネテック)、アンダーソン・トーマス(PWC税理士法人)、山城貴紳(琉球大)、上地土筆(つるやゴルフ)、滝田丈(琉球ブリッジ)、大城麻里央(沖縄クラブ)、松田小弥太(琉球大)、藤原敦貴(同)、八幡達也(同)、屋良景悟(四天王寺大)、渡久山勝炉希(立命館大)、宮城貴一(東北福祉大)、兼本史哉(琉球大)

 【スキー】

▽団長・瑞慶覧長行(県スポーツ協会理事長)、副団長・真栄城勉(同副会長)、総務・岩崎宇信(同事業課)

▽監督 小原俊之(県スキー連盟)

▽成年男子B 池原仁(城北小、安謝小)、同C 佐長晃(アキラプラン)、牧野敏明(佐平建設)、菅野亮(アンダーバー)

▽少年男子 清水謙臣(沖縄カトリック高)

スキー少年男子・旗手 清水謙臣 初舞台「代表の意識持って」
 
 清水謙臣(沖縄カトリック高2年)がスキーの少年男子代表に選ばれ、初めて国体に挑む。県選手団の旗手も任された。県外勢に比べて練習量は多くないが「沖縄代表という意識を持って、真剣に取り組みたい」と意欲を見せた。

 東京出身で物心つく前から雪上をスキー板で滑っていた。幼稚園の時には大会で上位に入った経験も。5年生で沖縄に移ってからも毎年、北海道などで滑り「スピードには自信がある」と本戦を楽しみにする。

 中学の時にはアイスホッケー少年男子でGKを務めるなど経験は豊富だ。出場する種目はジャイアントスラローム。「コースアウトも多い。まずは失格にならないことが大事。イメージトレーニングをして挑みたい」と好記録を目指す。

 (謝花史哲)

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