最年長とルーキーの警察犬コンビ、認知症女性を8分で発見 神奈川県警、ごほうびにジャーキー贈呈

表彰状とジャーキーが贈られたアイル号とジゲン号=藤沢北署

 行方が分からなくなった認知症の疑いのある高齢女性を発見したとして、神奈川県警藤沢北署は18日、警察犬2頭に表彰状と餌用のジャーキーを贈った。県警直轄警察犬最年長のベテランと、昨年12月にデビューしたルーキが、鋭い嗅覚を生かし、捜索からわずか8分ほどで居場所を突き止めた。

 表彰されたのは県警鑑識課に所属する最年長の警察犬の「アイル号」(9歳、メス)と「ジゲン号」(2歳、オス)で、犬種はともにジャーマンシェパード。

 署によると、今月14日午後7時45分ごろ、藤沢市内に住む87歳の女性が同日午後6時ごろから所在不明になっていると、家族から110番通報があった。

 通報を受け、署員が女性の自宅に駆けつけ捜索を進めるとともに、警察犬の出動を県警本部に要請。県警直轄の警察犬訓練所(横浜市栄区)から鑑識課の井上太科也警部補と奥木常允巡査部長に伴われアイル号とジゲン号が同日午後11時20分ごろ、女性の自宅に駆けつけた。

 女性の枕カバーをかいだ2頭はすぐさま近くの団地に向かい、まずアイル号が、直後にジゲン号が敷地内でうずくまっていた女性を発見した。

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