門川町社協と遊技業組合が協定 フードバンクを支援

 門川町社会福祉協議会(中城廣美会長)と日向地区遊技業組合(石崎真治組合長、6社)は13日、フードバンク事業を支援する協定を結んだ。
 フードバンク事業は同協議会が2016年4月に開始。生活困窮者などから申請があった際、1週間分の食料を無償で提供している。
 例年40件ほどだった申請件数は、昨年度62件、本年度は昨年12月現在で65件と、新型コロナウイルスによる失業や所得の減少を背景に増加。町内の生産者がコメ、同組合が菓子などを寄付しているが、同協議会の予算のみで運営するには厳しい状況に陥っていた。
 協定では、申請を受けた同協議会が必要に応じて同組合に支援を要請。同組合は処分予定の景品などを寄贈するほか、会費から食料品購入費を寄付。寄付金については、子育て世帯の申請も増えていることから、粉ミルクや紙おむつの購入費への充当も検討する。
 同協議会は「協定締結は大変ありがたい。本当に支援が必要な人に物資を届けながら家庭環境を把握し、生活再建につなげたい」としている。申請は町内在住者が対象で、1世帯当たり年4回まで申請できる。

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