箱根湿性花園で冬恒例の火入れ 植物の生育環境を保護

湿原植生復元区の枯れ草などを燃やす火入れ=18日、箱根町仙石原

 箱根湿性花園(箱根町仙石原)は18日、隣接する神奈川県有地の「仙石原湿原植生復元区」で枯れ草の火入れを行った。同園職員やボランティアら約40人が約1ヘクタールに生い茂る背丈の高い草などを30分ほどかけて焼いた。

 湿原や草原の植生を維持する目的で毎冬実施し、今年で33回目。ススキやヨシに火入れすることで、トキソウやモウセンゴケなど背丈が低い植物の生育環境を保ち、植物の多様性維持に役立つという。草が乾燥していた同日は、勢いよく炎が上がった。

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